アトピー性皮膚炎での第一選択薬はステロイド外用剤です。 ステロイド外用剤で効果が不十分な場合や長期使用の副作用などを考慮して切り替わることがあるのがタクロリムス軟膏0.1%(先発商品名:プロトピック軟膏0.1%)です。 小児には2歳以上から投与可能な0.03%製剤も存在します。 タクロリムス軟膏について、ステロイド外用薬との強さの比較、調剤、服薬指導のポイントについてまとめました。 ステロ…続きを読む
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ザーネ軟膏は冷蔵庫で保管するように説明されたけど、旅行の時はどうすればよいですか? 角化性皮膚疾患の治療薬であるザーネ軟膏(一般名:ビタミンA油)の移動時の保管方法について、相談を受けた際、薬剤師はどのように答えればよいでしょうか。 添付文書上の保管方法は、 室温保存 開栓後は密栓し、光や高温を避けて保存すること(徐々に黄変し、含量が低下することがある) となっています。 ザーネ軟膏は…続きを読む
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UAとはUric Acidの略。 主に肝臓でプリン体が分解されてできる老廃物が尿酸。 尿酸は腎臓から尿中へ排泄される。 血清尿酸値が高い状態が続くと血液中に溶けきれなくなった尿酸の結晶が関節に沈着し痛風発作を引き起こすことがある。 高尿酸血症・尿酸値の基準値の目安 血清尿酸値が7.0mg/dL以上で高尿酸血症。 基本は生活指導となるが以下の場合は薬物治療をスタートする1)。 血清尿…続きを読む
記事カテゴリ:薬剤師スキルアップ情報 > 臨床検査項目 > 腎機能
尋常性乾癬、関節症性乾癬、ベーチェット病の内服治療薬であるアプレミラスト(商品名:オテズラ)。 アプレミラスト(オテズラ)の作用機序や調剤時、服薬指導でのポイントをまとめました。 作用機序 アプレミラストはホスホジエステラーゼ4(PDE4)阻害剤です。 乾癬患者の免疫細胞や表皮組織ではPDE4が過剰に発現しており、環状アデノシン1リン酸(cAMP)が低下することで炎症性メディエーターの産生…続きを読む
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「小児期の神経発達症に伴う入眠困難の改善」に適応のあるメラトベル顆粒0.2%。 成人には適応はなく、6歳以上15歳以下の小児が対象となります。 慢性的な睡眠不足と睡眠覚醒リズムが不規則で問題があると、多動や過活動、興奮症状を示すことが多くなり、神経発達症の特性を強めてしまいます。 これまで、日本では小児に対する睡眠改善薬が存在しなかったことから、開発が進められ、2020年6月に発売された…続きを読む
記事カテゴリ:薬剤師スキルアップ情報 > 「現役薬剤師発」学術情報 > 抗精神病薬・抗うつ薬・睡眠薬
PT-INRとは、 Prothrombin Time(プロトロンビン時間)International Normalized Ratio (国際標準比)の略語。 ワルファリンカリウム(商品名:ワーファリン)の薬効評価のための指標。 PTは試薬によってばらつきがあるため、異なる施設間でも比較できるように補正されたものがPT-INR。 単にINRとも呼ばれる。 基準値(目標値) ワルファリン…続きを読む
記事カテゴリ:薬剤師スキルアップ情報 > 臨床検査項目 > 凝固
半年くらいベルソムラ錠15mgを服用しているが、ここ最近薬の効き目が悪くなっているように思う・・。なかなか寝つきが悪くて。 不眠症にベルソムラ錠(一般名:スボレキサント)が処方されている患者さんから、 「効かなくなった」と相談があった場合、薬剤師であるあなたはどのように対応しますでしょうか? ベルソムラ15mgから20mgへの増量を医師に提案する ベンゾジアゼピン受容体作動薬への切り替…続きを読む
記事カテゴリ:薬剤師スキルアップ情報 > 「現役薬剤師発」学術情報 > 抗精神病薬・抗うつ薬・睡眠薬
尋常性ざ瘡(読み方:じんじょうせいざそう)に処方されるのがデュアック配合ゲルです。 デュアック配合ゲルは、抗菌薬であるクリンダマイシンCLDM(商品名:ダラシンTゲル)と過酸化ベンゾイルBPO(商品名:ベピオゲル)が配合された薬となっています。 なお、ベピオゲルは1g中に過酸化ベンゾイルが25mg(2%)入っていますが、デュアック配合ゲルは過酸化ベンゾイルが1g中30mg(3%)入っており、ベ…続きを読む
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起床時に服用する骨粗鬆症の薬を飲んでると抜歯できないと聞いたことがあるのですが、どれくらい休薬しないといけませんか? ビスホスホネート製剤を服用中の方から抜歯時の休薬について相談を受けるケースは薬局でもあるかと思います。 これは、顎骨壊死(読み方:がっこつえし)を予防するためです。 顎骨壊死とは、あごの骨が炎症を起こして壊死するもので、ビスホスホネート製剤を服用中に抜歯などの侵襲的歯科治療に…続きを読む
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尋常性ざ瘡(読み方:じんじょうせいざそう)に処方される外用薬がディフェリンゲル(一般名:アダパレン)です。 ディフェリンゲル(アダパレン)の作用機序や、服薬指導でのポイントをまとめました。 作用機序 皮膚表面をつくる細胞が生まれてから角質になるまでの過程(角化)を調節して毛穴のつまりを改善。 具体的な作用機序は下記のとおり。 表皮細胞の核内レチノイン酸受容体(RARγ)に結合 ↓ …続きを読む
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