ホットフラッシュ
これは体温調節の機能が弱くなるために生じるもので、急に汗が噴き出したり、顔がほてって赤くなったりします。軽いものを含めると50%以上出現。数か月過ぎると次第に軽減してくるようです。
ビタミンE製剤や抗うつ薬(パキシル)、抗てんかん薬(ガバペン)が効くという報告もあります。
(適応外使用になるので確認が必要です)
また、パロキセチンはタモキシフェンと相互作用があるので併用はできません。
あるいは、アロマターゼ阻害薬は、ホットフラッシュの発生する頻度がタモキシフェンより低いことがわかっているので、閉経後の患者さんではアロマターゼ阻害薬に変更するのもよいかもしれません。
【ホットフラッシュに対する薬剤師の一歩進んだ服薬指導】
このお薬の飲みはじめに特に、ほてりやのぼせ、発汗の症状がでることがあるみたいです。
(患者さんの気持ちに寄り添いながら)お出かけの際は、脱ぎ着しやすい服装で生活を送られるといいかもしれません。扇子やタオルを携帯するようにしたり症状がひどいときは我慢せずにいつでも相談して下さい。
関節痛や骨・筋肉の症状
エストロゲンは骨を健康的に保つように働いています。アロマターゼ阻害薬やLH-RHアゴニスト製剤はエストロゲンを減らすため、骨密度が低下し、骨折を起こしやすくする可能性があります。
一方、タモキシフェンは骨に対して保護的に働きますので、骨が丈夫になります。
精神・神経の症状
ホルモン療法により、頭痛、気分が落ち込む、イライラする、やる気が起きない、眠れないなどの症状が現れることがあります。睡眠薬や気分を安定させる薬が処方されることがあります。特にタモキシフェンとうつ関しては関連性が一定の見解がでていない状態です。それ以外のホルモン剤との関連については報告がありません。
服薬指導中も患者さんの普段からの変化を気にして接することが重要です。
服用期間が長くなることが多いので、患者さんの変化に気をつけて、アドヒアランスの向上に患者さんと接していきましょう
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