「現役薬剤師発」学術情報

「一人の薬剤師の疑問はみんなの疑問かもしれない」

薬剤に関する疑問、患者さんに聞かれて疑問に思った事、それは皆さんが抱える疑問かもしれません。

現場からの生の学術情報を現役薬剤師達が発信!!

2014年2月14日(金)
ザルティア(タダラフィル)前立腺肥大症の排尿障害への作用機序(メカニズム)と服薬指導のポイント

勃起改善薬のシアリスとして販売されている「タダラフィル」ですが、日本新薬より前立腺肥大症に伴う排尿障害の適応で「ザルティア錠」として発売されます。 なぜ、勃起改善薬のタダラフィルが、前立腺肥大症に伴う排尿障害に効果があるのでしょうか? まず、タダラフィルの作用機序(メカニズム)を考えてみましょう。 ザルティア(タダラフィル)の作用機序・作用部位 ヒト尿道・前立腺・膀胱頸部平滑筋には、多くの…続きを読む

記事カテゴリ:薬剤師スキルアップ情報 > 「現役薬剤師発」学術情報 > 泌尿器・生殖器用薬

2014年2月10日(月)
【緑内障治療薬】まつ毛が長くなるお薬ってあるんですか??~女性の味方になれる薬剤師シリー

まつ毛が長くなる・・・ と聞いて、薬剤師ならば、緑内障患者が浮かぶと思います。 プロスタグランジン系の点眼薬を使っている方は、副作用によりまつ毛が太く長くなってしまいます。 その副作用に着眼して、美容外科や海外ではまつ毛の育毛剤として販売されています。 女性の中では、芸能人や雑誌で多く取りあげられており有名のようですが、男性の中では知らない方もいるのではないでしょうか?? 「まつ毛 伸び…続きを読む

記事カテゴリ:薬剤師スキルアップ情報 > 「現役薬剤師発」学術情報 > 眼科用薬

2014年2月6日(木)
アビガン(ファビピラビル)とタミフル・イナビル・リレンザの作用機序の違いは?

富山化学が開発する新しい作用機序の抗インフルエンザ治療薬「アビガン錠(一般名:ファビピラビル)」が2014年2月3日の厚生労働省の薬事・食品衛生審議会医薬品第二部会にて承認の合意に至ったため、間もなく正式に承認となりそうです。(2014年2月現在) 鳥インフルエンザA(H5N1等)型に対して効果が期待できるとして注目を浴びている薬剤ですが、具体的にどのように作用するのでしょうか?? 既存のタミ…続きを読む

記事カテゴリ:薬剤師スキルアップ情報 > 「現役薬剤師発」学術情報 > 呼吸器科

2014年2月3日(月)
【糖尿病治療薬】SGLT2阻害薬の一覧(スーグラ・フォシーガ等)

DPP4阻害薬に続く、大型糖尿病治療薬SGLT2阻害薬ですが、今回も大手製薬メーカーによる大激戦となりそうです。 2014年2月3日現在で承認がおりているのは、アステラス製薬のスーグラ錠(一般名イプラグリフロジン)となります。 SGLT2阻害薬の一覧を成分別にまとめてみました。 ※2016.10.19 一覧を追記・変更しました。 SGLT2阻害薬一覧 …続きを読む

記事カテゴリ:薬剤師スキルアップ情報 > 「現役薬剤師発」学術情報 > 内分泌/代謝

2014年1月30日(木)
【タミフル・イナビル・リレンザ】受験生対象にインフルエンザ対策に予防投与は可能??

2013年12月に抗インフルエンザ薬のイナビル(一般名;ラニナミビルオクタン酸エステル水和物)に、インフルエンザウイルス感染症予防で効能が追加されました。 現在、インフルエンザが流行しています。その中で家族への感染を心配する患者様も多くいると思います。 このようなケースはいかがでしょう?? お母さん 「家族に受験を控える子供がいます。来週が試験なので予防として薬をもらうことはできますか?…続きを読む

記事カテゴリ:薬剤師スキルアップ情報 > 「現役薬剤師発」学術情報 > 呼吸器科

2014年1月28日(火)
【根治可能】スギ花粉症の減感作療法「シダトレンスギ花粉舌下液」って??処方箋受付時の対応は?

スギ花粉症はいまや日本人の2割が発症している国民病であります。 現在保険適応の治療法は抗ヒスタミン剤、抗アレルギー剤、ステロイドなどの対症療法でしかありませんでしたが、2014年1月17日に鳥居薬品からスギ花粉症を対象とした減感作療法(アレルゲン免疫療法)薬「シダトレン®スギ花粉舌下液」が保険適応されました。アレルギー免疫療法は、『根治が望める、また修飾できる唯一の治療手段』と、根本的治療と位置づ…続きを読む

記事カテゴリ:薬剤師スキルアップ情報 > 「現役薬剤師発」学術情報 > 耳鼻咽喉科用薬

2014年1月23日(木)
タダラフィル(ザルティア・シアリス)が前立腺肥大症の排尿障害に効く作用機序(メカニズム)

タダラフィル(シアリス)はED治療薬、原発性肺高血圧症治療薬に続き、前立腺肥大症(BPH)に伴う排尿障害の適応として2013年3月に日本新薬が申請しています。 (2014年1月現在申請中)すでに米国では2011年10月に前立腺肥大症に伴う排尿障害の治療薬としてFDA(アメリカ食品医薬品機構)に承認されているのです。 ではなぜ、ED治療薬のシアリスが前立腺肥大症の排尿障害を改善するのでしょうか?前…続きを読む

記事カテゴリ:薬剤師スキルアップ情報 > 「現役薬剤師発」学術情報 > 泌尿器・生殖器用薬

2014年1月22日(水)
SGLT2阻害薬の作用機序は?近位尿細管でのSGLT1との関係

糖尿病は糖が尿中に出る病気でありますが、「尿中に糖が出る事が悪い」という常識を逆転させて開発されたのがSGLT2阻害剤です。SGLTやSGLT1とSGLT2の違いについてはこちらにまとめています。 ・SGLT1、SGLT2、SGLT3サブタイプの違い、存在部位は?  SGLT2阻害薬がどのような作用機序で血糖値を下げるのか? メカニズムについて説明したいと思います。健康な方の腎臓(近位尿細管)…続きを読む

記事カテゴリ:薬剤師スキルアップ情報 > 「現役薬剤師発」学術情報 > 内分泌/代謝

2014年1月20日(月)
【吸入デバイスの選択】患者さんを見て吸入薬を提案できる薬剤師になりましょう(服薬指導編)

最近は特に、気管支喘息、COPDといった呼吸器疾患に多くの吸入デバイスが発売になっています。 吸入指導を院内でされる医療機関もありますが、薬局薬剤師による吸入指導もアドヒアランスの向上に大きく関与できるのではないでしょうか。 また服薬指導だけでなく、今後は患者さんの個性に合わせて、最適な吸入デバイスを提案できることもアドヒアランス向上のカギになるでしょう。 今回は患者さんの個性に合わせて、…続きを読む

記事カテゴリ:薬剤師スキルアップ情報 > 「現役薬剤師発」学術情報 > 呼吸器科

2014年1月15日(水)
SGLT1・SGLT2・SGLT3のサブタイプの違いと存在部位は?

DPP4阻害薬の次に上市された糖尿病治療薬がSGLT2阻害薬です。 SGLT2阻害薬は糖(グルコース)を尿から排出させる作用機序の薬です。 SGLTとは何なのか? SGLT2ってあるけど、他に数字があるのか? SGLTとサブタイプについてまとめてみました。 SGLTとは? SGLTとは Sodium-dependent GLucose Transporter (ナトリウム依存性…続きを読む

記事カテゴリ:薬剤師スキルアップ情報 > 「現役薬剤師発」学術情報 > 内分泌/代謝

お客様により安全にご利用いただけるように、SSLでの暗号化通信で秘匿性を高めています。

ページトップに戻る