【点眼薬・併用】2種類以上の点眼薬を使う順番は??

この記事を書いた人

加納裕介(かのうゆうすけ)

株式会社ケイファーマ 代表取締役
MRファーマシスト 運営代表
薬剤師

2種類以上の点眼剤の併用について、眼科の処方せんを多く受ける薬局では当たり前な内容かもしれませんが、急に患者さんに聞かれた時のためにも少しまとめてみます。

1.最も効果を期待する重要な点眼薬は最後に点眼する。

2.懸濁性点眼薬は,水に溶けにくく吸収されにくいので後から点眼する。

3.油性点眼液と眼軟膏は疎水性であり水性点眼剤をはじくので後に点眼・点入する。

4.点眼後にゲル化する点眼液はうすい膜が形成されるので,他の点眼液を点眼して10分の間隔をあけて最後に点眼する。

【まとめ】
臨床経験によって効果が高いことがわかっている場合は,その順序で点眼,もちろん医師の指示がある場合は,指示に従います。特に指示がない場合は、水溶性製剤→懸濁製剤→ゲル化製剤→眼軟膏の順が推奨されています。

この記事を書いた人

加納裕介(かのうゆうすけ)

株式会社ケイファーマ 代表取締役
MRファーマシスト 運営代表
薬剤師

30歳で製薬会社のMRを辞め、2015年4月より念願の経営者として薬局運営を始める。
薬局経営とともに、『MRファーマシスト』(MR経験を持つ薬剤師を意味する)を提唱しWEBサイトやSNSを駆使したゲンバ目線の情報発信は注目を集め【ミクス】・【デキル管理薬剤師ラボ】で連載も持つ。
2016年からは本気で薬局を開局したい人を対象に『独立開局成功塾』を東京・大阪の2拠点で開催しており、夢を持つ若手薬剤師に独自の経営ノウハウを惜しみなく提供している。

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