2型糖尿病治療薬でインスリン抵抗性改善薬がピオグリダゾン塩酸塩(商品名:アクトス)です。
ピオグリダゾンの作用機序、服薬指導の注意点についてまとめてみました。
ピオグリタゾンはインスリン抵抗性改善薬に分類される薬剤です。
筋肉や脂肪組織に存在するインスリン受容体の機能を改善することで、筋肉細胞や脂肪細胞での糖の取り込みを促し、また肝臓では糖の放出抑えることで血糖値を下げる働きがあります。
ピオグリタゾン(アクトス)と併用禁忌の薬剤はありません。
・1日1回(朝食前・朝食後)で効果あり
・飲み忘れた場合は昼までであれば気づいた時でOK(激しい運動時や空腹時は避ける)
・低血糖の症状の具体例を伝える。
(動悸・手足の震え・強い空腹感・冷や汗・脱力感など)
・低血糖時の対処方法を伝える。
(ブドウ糖5~15g摂取 or 砂糖10〜30g を摂取 αGI併用中はブドウ糖摂取)
・低血糖が起こりやすいケースを伝えておく。
(他の糖尿病薬と併用時、シックデイ、激しい運動後、過度な飲酒、食事を摂らない時)
特に女性やインスリン併用時に浮腫の副作用が報告されています。
浮腫や体重増加の有無をチェックし、問題があれば主治医に相談するよう指導。
因果関係は不明ですが海外でピオグリタゾンを長期で服用した場合、膀胱癌が発現する可能性があることが報告されています。
血尿や排尿時の痛みがある場合はすぐに相談するよう指導。
薬剤師専門サイト「ファーマシスタ」のFacebookページに「いいね!」をすると、薬剤師が現場で活躍するために役立つ情報を受け取ることができます。ぜひ「いいね!」をよろしくお願いします。
お客様により安全にご利用いただけるように、SSLでの暗号化通信で秘匿性を高めています。
コメント欄ご利用についてのお願い
※コメントはサイト管理者の承認後に公開されます