第三世代SU剤の2型糖尿病治療薬がグリメピリド(商品名:アマリールなど)です。
グリメピリドの作用機序や特徴、服薬指導での要点についてまとめてみました。
スルホニル尿素系血糖低下剤(Sulfonyl Urea)の頭文字をとったものです。
SU剤は第一世代(アセトヘキサミド)、第二世代(グリベンクラミド、グリクラジド)、第三世代に分類されるのですが、グリメピリド(商品名:アマリール)は第三世代のSU剤に分類されます。
グリメピリドは膵臓ランゲルハンス島β細胞を刺激し、インスリン分泌を促進させることで血糖値を低下させます。
また他のSU剤にはないグリメピリド特有の作用として「インスリン感受性改善」があり、筋肉や脂肪細胞で糖利用を促進したり、肝臓で糖新生を抑制させたり、解糖系を促進させる働きがあります。
グリメピリド1mgのTmaxは1.33±0.37hr、T1/2(半減期)は1.47±0.60hrとなっています。
主に肝代謝酵素 CYP2C9で代謝されます。
グリメピリドと併用禁忌の薬はありません。
速効型インスリン分泌促進薬であるグリニド系の薬剤はSU剤と作用点が同じであることから、併用すると査定される可能性があります。
そのためグリニド系の薬剤とSU剤が併用されている場合は疑義照会が必要です。
・膵臓に作用してインスリン分泌を促進し血糖値を下げる
・グリメピリドにはインスリン感受性改善作用もあり
・飲み忘れた場合は、とばして次回から正しい量を服用
・低血糖の症状を伝える
(ふらつき・強い空腹感・発汗・手足の震え・動悸)
・低血糖時の対処方法を伝える
(ブドウ糖5〜10g or 砂糖10〜30g摂取 αGI併用時はブドウ糖摂取)
・低血糖が起こりやすい時を伝える
(シックデイ・激しい運動・過度の飲酒)
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