心房細動における脳梗塞予防には長年、ワーファリンが使われています。
十分、理解されていると思いますが、今一度復習と、最近、処方を見ることが多くなってきているNOAC(読み方:ノアック)について報告のある内容についてまとめてみたいと思います。
NOACは「直接経口抗凝固薬(direct oral anticoagulant)=DOAC(読み方:どあっく)」とも呼ばれます。
作用機序
ワーファリン
ビタミンK阻害作用。血液凝固に関わる因子のうち、ビタミンKを必要とする凝固因子が存在します。この因子としては、凝固因子の中でもプロトロンビン(第Ⅱ因子)、第Ⅶ因子、第Ⅸ因子、第Ⅹ因子の4つがあります。結果的にワーファリンはその4因子の生成を阻害して抗凝固作用を示します。
プラザキサ(ダビガトラン)
抗トロンビン作用。凝固系の中でも最終段階のフィブリンの生成に関与するトロンビンを阻害します。
イグザレルト(リバロキサバン)、エリキュース(アピキサバン)、リクシアナ(エドキサバン)※1
抗Ⅹa作用。Ⅹaの活性部位選択的、競合的かつ可逆的に結合することで、その働きを阻害し、Ⅱa(トロンビン)の生成を抑制します。トロンビンの生成が抑制された結果、フィブリノーゲンからフィブリンへの生成が抑制されます。
※1 2013年9月現在 適応未承認
後編は、ワーファリンと各NOAC(新規経口抗凝固薬)との違い、特徴について取り上げたいと思います。
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