病院、薬局、製薬会社の現役薬剤師が執筆、編集、監修する腸疾患治療薬(過敏性腸症候群・IBS・潰瘍性大腸炎・クローン病)
2018年11月に薬価収載された慢性便秘症治療薬のモビコール配合内用剤。 主成分であるマクロゴールはポリエチレングリコール製剤であることから、通称PEG(ペグ)製剤とよばれています。 2歳の小児から投与可能です。 モビコールは水などの飲料に溶かして服用する薬であることから、薬局でも服薬指導の際に伝えなければいけないことが多くあります。 薬剤師が使い方を知っておかないと効果に差がでてしまうこ…続きを読む
記事カテゴリ:薬剤師スキルアップ情報 > 「現役薬剤師発」学術情報 > 腸疾患治療薬
2018年1月にEAファーマさんが慢性便秘症(器質的疾患による便秘を除く)の適応で胆汁酸トランスポーター阻害剤「グーフィス錠5mg」(一般名:エロビキシバット水和物)の製造販売承認を取得しました。 グーフィス錠(一般名:エロビキシバット水和物)の作用機序、調剤時の注意点についてまとめました。 エロビキシバット(グーフィス)の作用機序はIBAT阻害 エロビキシバット(グーフィス)は大腸管腔内で…続きを読む
記事カテゴリ:薬剤師スキルアップ情報 > 「現役薬剤師発」学術情報 > 腸疾患治療薬
下剤は作用機序の違いから下記のタイプに分類されます。 塩類下剤(酸化Mgなど) 膨張性下剤(カルメロース、寒天など) 糖類下剤(ラクツロース、D-ソルビトール) 小腸刺激性下剤(ヒマシ油) 大腸刺激性下剤(センナなど) その他(CIC2活性化薬・IBAT阻害) 主に外来処方で使われる塩類下剤、大腸刺激性下剤、タイプ2-クロライドイオンチャネル(CIC2)活性化薬について作…続きを読む
記事カテゴリ:薬剤師スキルアップ情報 > 「現役薬剤師発」学術情報 > 腸疾患治療薬
「下痢症」に適応のある止瀉薬は作用機序の違いから下記の種類があります。 収斂(しゅうれん)薬 吸着薬 腸運動抑制薬 殺菌薬 同じ下痢止めであっても作用機序の違いから使い分けがされますので、 分類別の特徴や注意点は把握しておく必要があります。 止瀉薬(下痢止め)一覧 分類 一般名 商品名 収斂薬 タンニン酸アルブミン タンナルビン 次硝酸ビスマス 次硝酸ビス…続きを読む
記事カテゴリ:薬剤師スキルアップ情報 > 「現役薬剤師発」学術情報 > 腸疾患治療薬
潰瘍性大腸炎(Ulcerative Colitis:UC)は、 「主として粘膜を侵し、しばしば、びらんや潰瘍を形成する大腸の原因不明のびまん性非特異性炎症」 と定義づけられており、厚生労働省からも特定疾患に指定されています。 激しい腹痛や下痢、血便を繰り返す「活動期」と症状が治まる「寛解」を繰り返すことから、 活動期を抑え、寛解を長期に維持することが基本的な治療方法となります。 大腸の炎…続きを読む
記事カテゴリ:薬剤師スキルアップ情報 > 「現役薬剤師発」学術情報 > 腸疾患治療薬
過敏性腸症候群(IBS:irritable bowel syndrome)は器質疾患がないにも関わらず、下痢や便秘といった便通異常と共に腹痛や腹部不快感を伴う疾患です。 IBS患者さんはうつや不安障害を高い確率で発症することもあり、薬局でも相談を受ける機会が多いのではないでしょうか。 IBSは大きく下記の4つに分類されます1)。 便秘型 下痢型 混合型 分類不能型 1)ROM…続きを読む
記事カテゴリ:薬剤師スキルアップ情報 > 「現役薬剤師発」学術情報 > 腸疾患治療薬
お客様により安全にご利用いただけるように、SSLでの暗号化通信で秘匿性を高めています。