神経障害性疼痛治療薬であるタリージェ(一般名:ミロガバリン)は、
2.5mg、5mg、10mg、15mgの4つの規格が存在することから、どの規格を準備するか、悩ましい薬剤ではないでしょうか。
通常の用法・用量は、
1回5mg 1日2回スタート
→1週間以上間隔をあけて5mgずつ増量し、
1回15mg 1日2回が維持量
ただし、腎機能低下時は1回2.5mgを使用することとなります。
また副作用を懸念する場合にも2.5mgの使用が考慮されることもあると思います。
タリージェは2019年の発売当初は半錠、一包化も不可の薬剤でしたが、改良によって2020年3月ころの出荷製品より半錠、一包化ともに「可能」となっています。
製薬メーカーとしては、調剤の際、1回分の規格があればそれを使用することを推奨していますが、全ての規格を準備しても、処方頻度が低い規格が期限切れになってしまう・・・。なんてことは極力避けたいのが本音だと思います。
そのため仮に2.5mgの処方頻度が極端に低い場合は、2.5mgは採用なし、5mgを採用とし、2.5mg処方時は5mgを半錠で対応するのも一つの方法かと思います。
先発医薬品のため医師の許可がない限り変更調剤はできませんが、新規採用時などに医師からどの規格を採用するか相談された際などは「半錠で対応できることになった」ということを頭に入れておくとよいでしょう。
なお、2021年2月時点では、2.5mg1錠より、5mg半錠の方が薬価が低くなることから、患者さんの金銭的負担は少なくなります。
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