以前処方してもらった、ケトプロフェンテープを使用すると鼻水がでて、咳がとまらなくなった・・。
この患者さんは気管支喘息の既往歴があり、以前にアドエアが処方されていました。
このようにNSAIDsよって誘発される喘息はアスピリン喘息といわれており、アスピリンだけでなくNSAIDs全般で誘発されます。
アスピリン喘息は、重症の気管支喘息のある方、鼻茸(鼻の中のポリープ)を合併or手術歴がある方に多い傾向にあります。
アスピリン喘息は内服薬だけでなく外用薬でも生じる可能性があります。
また市販薬を購入の際にも、NSAIDsが入ったものは避けるように呼びかけなければいけません。
アスピリン喘息の過敏症状がでる明確な機序はわかっておりませんが、NSAIDsのCOX-1阻害作用によって、気管支拡張に関与するプロスタグランジンE2(PGE2)の合成が低下することが一つの要因と考えられます。
またPGE2の低下によってマスト細胞が刺激され、気管支収縮作用、血管拡張作用、血管透過性亢進作用にかかわるロイコトリエンが過剰に産生され喘息発作が出現します。
COX-1阻害作用が強いNSAIDsほど過敏反応が強くなると考えられています。
アスピリン喘息に禁忌でない鎮痛薬は内服ではアセトアミノフェン、PL配合顆粒、ペレックス、
外用だと、スチックゼノールA、MS温シップ、MS冷シップくらいで、処方できる鎮痛薬が限られてきます。
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