爪白癬治療薬の内服製剤一覧・服薬指導のポイント

爪白癬は、白癬菌が爪の中に入り込むことで、

  • 爪が白から黄色に濁る
  • 爪が分厚くなる
  • ぼろぼろになる
  • 白い線が入る

といった症状がでてきます。

内服薬、または外用薬での治療になります。

爪白癬に適応のある内服薬は3成分で、それぞれ飲み方や服用期間が異なります。

爪白癬に処方される内服薬について、特徴や作用機序、調剤時や服薬指導でのポイントをまとめました。

爪白癬(爪水虫)内服薬一覧

一般名 商品名 用法など
イトラコナゾール イトリゾールカプセル 【用法】
パルス療法
400mg分2(8カプセル分2)
食直後服用

【投与期間】
1W服用3W休薬
合計3サイクル繰り返す

【その他】
CYP3A4阻害があり併用禁忌・併用注意薬が多い

テルビナフィン ラミシール錠 【用法】
125mg分1
食後
空腹時でCmax・AUC低下

【投与期間】
投与期間の制限は定められていないが24Wまで有効性・安全性の確認あり

【その他】
CYP2D6阻害あり

ホスラブコナゾール ネイリンカプセル

【用法】
100mg分1
食後・食前の縛りなし

【投与期間】
12W投与

【その他】
ラブコナゾールのプロドラッグ

 

作用機序

3成分とも真菌細胞の膜成分であるエルゴステロールの合成を阻害することで、抗真菌作用を示します。

調剤時・服薬指導のポイント

共通の服薬指導内容

  • 定期的に肝機能のチェック
    γ-GTP、AST(GOT)、ALT(GPT)の検査項目の確認を
  • 毎日入浴やシャワーで足を清潔に
  • 靴をはく時間をできる限り短く
  • 患部を乾燥させることを心がける

イトラコナゾール

  • 食直後に服用
    未変化体:空腹時投与のCmax、AUCは、食直後投与時の約40%、60%
    主活性代謝物:空腹時投与のCmax、AUCは、食直後投与時の約55%、33%
  • CYP3A4を阻害するため併用禁忌・併用注意薬に注意して調剤を

テルビナフィン

  • 食後に服用
    空腹時に服用の場合、Cmax、AUCは食後投与時の約65%、66%。
  • CYP2D6を阻害

ホスラブコナゾール

  • 食後・食前の縛りなし
  • 毎日同じ時間に服用指導
  • CYP3Aを中等度阻害
    イトラコナゾールのような併用禁忌薬はないが、併用注意薬あり(シンバスタチンなど)
  • 投与開始48W後(12W服用36W経過観察)で完全治癒率59.4%(101例中)、著効率(爪甲混濁部面積比の減少率が60%以上)は83.1%(89例中)
  • 吸湿性があるため一包化は不可

この記事を書いた人

伊川勇樹

伊川勇樹(いかわゆうき)

シナジーファルマ株式会社 代表取締役
薬剤師

2006年 京都薬科大学 薬学部卒。

調剤併設ドラッグストアのスギ薬局に新卒で入社。
調剤部門エリアマネージャーを経験後、名古屋商科大学院経営管理学修士課程にて2年間経営学を学び、経営管理学修士号(MBA)を取得。
2013年4月、シナジーファルマ株式会社を設立。
2013年8月、薬剤師専門サイト「ファーマシスタ」をリリース。

「インターネットをつうじて薬学業界の発展と地域医療の活性化に貢献する」
というミッションのもと「薬剤師」と「ITベンチャー経営者」の二刀流で日々奮闘中。

1983年岡山県倉敷中央病院で生まれ、水の都である愛媛県西条市で育つ。
大学より京都、大阪で14年間過ごし、現在は沖縄県民。
1歳の息子と妻の3人家族。

当面の目標は、
「息子の成長スピードに負けないこと」

座右の銘は、
「まくとぅそうけい なんくるないさ」
=「誠実に心をこめて努力をしていたら、なんとかなる!!」

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