口腔カンジダ症・食道カンジダ症治療薬であるフロリードゲル(成分名:ミコナゾール)。
フロリードゲルは口腔カンジダ症か、食道カンジダ症かで使い方が異なってきますので、服薬指導の前に、症状は「口の中」なのか「食道」なのか、あるいは「両方」なのか確認する必要があります。
チューブで処方されますので外用薬のように感じますが「内服薬」扱いになります。
色は白色~微黄白色の糊状で、味はわずかに甘い薬剤となっています。
それではそれぞれの使い方について説明していきます。
①しっかりうがいをし、口の中を綺麗にする
↓
②薬剤の服用
直接チューブのまま服用
or
スプーンにいれて服用
or清潔な指につけて服用
以上の3通りの服用方法があります。
↓
③口の中に広げる
舌でまんべんなく口の中で広げます。がまんできる限りできるだけ長く口に含んだ後、飲み込みます。
↓
④服用後一時間は飲食やうがい、歯磨きなどしないように注意
添付文書には、①のうがいや、④の服用後の注意についての記載がないため、メーカーの指導せんを用意することをオススメします。
①しっかりうがいをし、口の中を綺麗にする
↓
②薬剤の服用
直接チューブのまま服用orスプーンにいれて服用or清潔な指につけて服用の三通りの服用方法があります。
↓
③口の中で含んだあと嚥下
5分ほど口の中に含んだ後、ゆっくりと飲みこみます。
↓
④服用後一時間は飲食やうがい、歯磨きなどしないように注意
フロリード(ミコナゾール)はCYP3A4・2c9を強力に阻害するため、併用禁忌薬が多くありますので注意が必要です。
・オーラップ(成分名:ピモジド)
⇒QT延長、心室性不整脈
・硫酸キニジン(成分名:キニジン)
⇒QT 延長等
・ハルシオン(成分名:トリアゾラム)
⇒トリアゾラムの作用の増強・作用時 間の延長
・リポバス(成分名:シンバスタチン)
⇒横紋筋融解症
・カルブロック(成分名:アゼルニジピン)
⇒アゼルニジピンの作用の増強・作用 時間の延長
・バイミカード(成分名:ニソルジピン)
⇒ニソルジピンの作用の増強・作用時間の延長
・ロナセン(成分名:ブロナンセリン)
⇒ブロナンセリンの作用の増強・作用時間の延長
・クリアミン(成分名:エルゴタミン酒石酸塩)
⇒血管攣縮等
・イグザレルト(成分名:リバーロキサバン)
⇒出血
・スンベプラ(成分名:アスナプレビル)
⇒肝臓に関連した有害事象
・ワルファリンカリウム(商品名:ワーファリン)
⇒ワルファリンの作用が増強
併用が分かった場合はワルファリンを優先する
※2016年10月より禁忌に追加されました。
また禁忌ではないですが、経口血糖薬(グリベンクラミド、グリクラジド、アセトヘキサミドなど)に関しても併用することで血中濃度が上昇し副作用が増強する可能性があるため慎重投与となっています。
薬剤師専門サイト「ファーマシスタ」のFacebookページに「いいね!」をすると、薬剤師が現場で活躍するために役立つ情報を受け取ることができます。ぜひ「いいね!」をよろしくお願いします。
お客様により安全にご利用いただけるように、SSLでの暗号化通信で秘匿性を高めています。
コメント欄ご利用についてのお願い
※コメントはサイト管理者の承認後に公開されます