私は中小調剤薬局チェーンで人事部の新卒採用の経験があります。
薬学生や転職活動中の薬剤師に向けて、少しでもお役に立てる情報を発信したいと思います。
この記事で取り上げるテーマは「福利厚生」です。
薬学生であっても福利厚生という言葉は耳にしたことがあるのではないでしょうか。
しかし「福利厚生ってなに?」と聞いても、すぐに答えられる薬学生は少ないと思います。
社会人経験のある薬剤師でも明確に答えられないかもしれません。
就職活動において福利厚生はとても大切な判断材料となると私は考えています。
福利厚生は大きく2つに分けられます。
それぞれの違いについて考えてみたいと思います。
法定福利厚生は雇用保険、健康保険、労災保険、厚生年金、介護保険などいわゆる社会保険になります。
その名のとおり法律で決められた福利厚生になります。
基本的に企業では加入義務があるものなので、企業間で差をつけることができにくいと考えます。
この法定外福利厚生こそが企業間で差が出てくるところです。
「福利厚生が良い会社」というのは法定外福利厚生が充実しているということなのです。
住宅手当や家賃補助、交通費など一般的なものやe-learning受講や弁当購入補助なども法定外福利厚生になります。
結婚祝金や出産祝金などの現金支給も法定外福利厚生の一部です。
その他に最近導入が増えているのがアウトソーシング型の福利厚生サービス。
その中でもパッケージ型といわれるもので、企業が月額一定額を負担し様々な特典やサービスをうけられます。
ホテルや映画やレジャー施設などをお得に利用できることもあります。
従業員にとっては幅広いサービスが受けられ、企業にとっては定額制で導入しやすく福利厚生の充実が簡単にできるのが特徴です。
従業員が気持ちよく働けるために企業が制定したサービスが「福利厚生」なのです。
長く勤めるうえでライフスタイルの変化も生じます。
学生のうちは必要ないと思っていた福利厚生も、結婚や育児などのライフステージの変化で将来的に利用できるかもしれません。
しかし、あくまで福利厚生は企業を見極めるうえでの一部にすぎません。
自分が薬剤師として成長できるか、楽しく働くことができるのかは実際に採用担当者や働く社員の話を聞いて、自分の目で見て判断することをオススメします。
薬剤師専門サイト「ファーマシスタ」のFacebookページに「いいね!」をすると、薬剤師が現場で活躍するために役立つ情報を受け取ることができます。ぜひ「いいね!」をよろしくお願いします。
お客様により安全にご利用いただけるように、SSLでの暗号化通信で秘匿性を高めています。
コメント欄ご利用についてのお願い
※コメントはサイト管理者の承認後に公開されます