薬剤師の転職に最適な時期はボーナス後？

こんにちは。

薬剤師専門サイト「ファーマシスタ」の伊川です。

「ボーナス直後は求人が多くなります。今があなたにベストの時期！」
「繁忙期の冬場は年収交渉も有利に！ボーナス貰って転職を考えませんか？」

6年くらい前に登録した転職支援会社から、今でもこのようなメールが送られてきます。

転職支援会社に登録された方なら僕と同じようなメールを受け取った経験はあるのではないでしょうか。

「ボーナス貰って転職だ！！」

といったメールを受け取った時どう感じましたか？？

薬局経営者の立場でこのメールを読んだら、

「ありえない」

って思うのではないでしょうか。

僕も昔は何とも思いませんでしたが、自分が事業を運営するようになり、また周りに薬局経営者の仲間が増えた今、このメール「マジでありえない」と思うようになりました。

なぜなら、雇用している経営者も、転職先の経営者も、転職する薬剤師もハッピーにならないからです。

恋愛と就職活動の共通点

例えば、

あなたに新しい恋人ができたとします。

新しい恋人の恋愛遍歴を聞いたところ、
毎回、誕生日の翌月に別れを告げているとします。

なぜ誕生日の翌日に別れを告げるのかと聞くと、
「だってせっかく別れるならプレゼント貰っといた方が得やん」
とのこと。

さて、あなたならどう感じますか？

おそらくほとんどの方が

「自分も誕生日の翌月に別れを告げられるんじゃないか・・・」

と思ってしまうのではないでしょうか。

とても極端な例になってしまいましたが、就職活動でも同じようなケースが考えられます。

薬局経営者の立場で考える

あなたが薬局経営者だとします。

今後の出店も考えて薬剤師を増やしていかなければいけません。

薬剤師の求人をかけたところ、転職支援会社さんからの紹介で面接を実施することになりました。

就職希望の薬剤師の履歴書を見た時、過去の転職時期が毎回ボーナス直後だった場合。

さてあなたはこの薬剤師さんと一緒に働きたいと思いますか？

ボーナスは過去のご褒美と未来への期待

薬局の場合、ボーナスを含んだ年棒を12分割するためボーナスの概念がない職場もあるかもしれませんが、月給の2〜4ヶ月くらいが平均して支給される傾向にあります。

薬局経営者がボーナスを支払う時

「上半期はよく頑張ってくれた！下半期も期待してるぞ！！」

というように、これまでの頑張りだけでなく、これからの期待を込めて支払うのがボーナスに込められた意味だと思います。

長期的な視点で転職時期を決める

ボーナスをもらってすぐ転職を繰り返していると、短期的にはお金が入って得のように思えるかもしれませんが、長期的には経営者からの信頼が得られず損してしまうこともあります。

転職支援会社のメールで転職を煽られたとしても、
自分の人生は自分が責任を持たなければいけません。

周りのノイズに振り回されず、長期的な視点でベストな時期を選択する勇気が、長い薬剤師人生で大切になるのではないでしょうか。