国の財政難により、薬局の経営状況も年々厳しくなっています。
しかし、薬局薬剤師になったからには
「一国一城の主になりたい」
そう思う薬剤師さんもまだまだ多いのではないでしょうか。
「資金がない」「ノウハウもない」「情報もない」そんな薬剤師さんは独立支援制度のある会社を選ぶ傾向にあります。
しかし、私自身が薬剤師の採用コンサルタントとして薬局の経営者の方々と関わるようになって感じることは「独立支援」をホームページなどで掲げているにも関わらず、「実際は独立支援の前例がない」「そもそも独立すらさせない」経営者が多いということです。
もしこの記事を読む先生が、独立を希望されていて、「独立支援制度」のある薬局を探すのであれば、人生を無駄にしないためにも下記の3点を事前にチェックすることをオススメいたします。
①実際に独立した薬剤師がいるかどうか?
②独立の形式は?(完全独立なのか?フランチャイズなのか?)
③実際に独立した薬剤師にインタビューする。
まずは実際に独立した薬剤師さんがいるかどうか確認する必要があるでしょう。
いくら面接で「将来独立させてあげるから」と甘い言葉を投げかけられても、前例がない場合は、会社を通して独立できる可能性は極めて低いと思っておいた方がよいでしょう。
仮に独立の前例があった場合、どのように独立を支援されたのか、「新規案件を譲ったのか?」「既存店の譲渡なのか?」「既存店譲渡の場合、どれくらいの案件なのか?不採算店舗を譲渡したのか?」「フランチャイズなのか??」もしフランチャイズの場合、「どれくらいのロイヤリティが発生するのか?」「期間は永久的なのか?」も確認する必要があります。
本気で独立をしたいと思うなら実際に会社を通して独立された薬剤師さんにインタビューするのも良いでしょう。
私の周りで実際あった話ですが、とあるオーナーが薬剤師に譲渡案件を提供したにも関わらず、「独立させた薬剤師の薬局に薬の分譲をしないように」と既存のスタッフに呼び掛ける意地の悪いオーナーもいました。
また後々、お金を請求されたり、「最初の約束と違う!」とトラブルになった例もありますので、実際に独立された薬剤師さんへのインタビューは行うべきでしょう。
独立を希望していて、独立支援制度ありの薬局に就職する場合、相当な覚悟を持って進む必要があります。なぜなら、「おいしい案件」を譲ってくれるなんてことはまずないからです。
もし、案件を譲ってもらいたいのであれば、お世話になる会社に相当な成果を提供しない限り、難しいでしょう。つまり会社に対して相当な「Give」をしなければ、「Take」なんてありえません。独立案件のような「Take」を得たいなら時間をかけて「Give」をしていくこと。2~3年ではまず厳しいでしょう。
それが出来ないのであれば、自分で卸さんや医療機関に営業をかける。私自身の意見としては、「自分自身で営業をしていく」「自ら市場を切り開いていく」くらいの勢いがなければこれから独立は厳しいと考えています。
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