こんにちは。
ファーマシスタ編集長の伊川勇樹です。
今回のインタビューは私が沖縄で公私共にお世話になる方。
沖縄生まれ・沖縄育ち、大学で東京に出たのちに沖縄に帰ってきた新川祥平先生に沖縄で働く魅力を聞いてみたいと思います。
新川先生、宜しくお願いします。
新川先生(笑)
なんか不自然ですね・・・。
確かに(笑)
いつもどおり「祥平さん」でインタビューを進めていきますね。
はい!
宜しくお願いします!!
祥平さんの略歴を聞かせてください
はい。
沖縄で生まれ、沖縄で育ち、大学進学を機に東京に住みました。
5年かけて卒業し、薬剤師国家試験に合格後、東京・国分寺の調剤薬局に就職しました。
実家(沖縄県宜野湾市)が薬局を経営しているのですが、管理薬剤師が退職することになり、仕方なく沖縄に戻ることになりました。
沖縄ではどのような活動をされているのですか?
現在は実家が経営するたいよう薬局(宜野湾市)で管理薬剤師をしながら、「龍の会」という沖縄県の若手薬剤師が集まる勉強会や懇親会を主催しています。
2017年の龍の会の勉強会では、北海道薬科大学の早川達先生に来沖いただきました。
また龍の会から始まった、薬学生沖縄薬局見学ツアーを開催していて、2015年は沖縄を中心に薬局を展開されるりんご調剤さんと薬ゼミさんとのコラボ企画し、薬ゼミプラスに活動内容が掲載されました。
2016年からは薬学部のない沖縄県に薬剤師を増やすIターンUターン特集を行うファーマシスタ沖縄の代表としても活動しています。
また沖縄県薬剤師会の代議員もしており、毎日が充実しています。
仕方なく沖縄に戻ったと聞きましたが、沖縄に戻ってよかったですか?
もちろんです。
沖縄の青い海、青い空は、最高です。
またビーチで飲むお酒やビーチパーティーがあったり、人と人との繋がりを感じられる環境があります。
仕事では、東京と比べて患者さんと気さくに話ができています。
機械的に調剤して投薬してって感じではなく、おじーおばーと雑談している中で健康や薬について何気なくアドバイスでき、やりがいは感じるようになりましたね。
都会では全く無いとは言わないが、難しかった気がします。
また沖縄県では勉強会や講習会が盛んに行われており、出席する機会も増え薬剤師同士のつながりも増えました。
東京に戻りたい気持ちはありますか?
「情報に遅れるのではないか」
「勉強できないんじゃないか」
とかで、最初は不安がありましたが今は全く無いですね。
インターネットもありますし、全然遅れているとは感じないです。
あえて言うなら、行きたいなと思った講演会や、プライベートでのフェスやイベント、旅行に行くのが大変くらい・・・ですね。
沖縄県の薬局・薬剤師事情は本土と違いはありますか?
沖縄県は人口10万人あたりの薬剤師数が47都道府県中最も少ない県です。
ご存知のとおり、沖縄県には薬学部が無いのも大きく影響しています。
僕みたいに沖縄から薬剤師になろうとした場合、本土の薬学部に進学しなければいけません。せっかく薬剤師免許を取っても、沖縄に帰省することなく、沖縄県外で薬剤師をするケースが多いです。
ただ、沖縄県内に薬学部を作る動きもあるので将来的には増えてくるかもしれません。
重宝されるのも今の内かもしれないので、もし移住を希望される薬剤師は早めの移住をオススメします(笑)
また沖縄県には大手の調剤薬局が少なく、地元に密着した薬局が多いです。
在宅も盛んですし、今年になって「かかりつけ薬剤師」がフォーカスされるようになりましたが、もともとかかりつけの要素を持っている薬局が多いのも特徴でないかと思います。
沖縄に移住したい・帰りたい薬剤師にメッセージをお願いします。
沖縄は本土から海を挟んで遠く離れているので、
「遅れているのではないか?」
「勉強する環境が無いのではないか?」
そう思っている人が多いと思うのですが、実際はそんなことはなくて、ちゃんと沖縄常駐のMRさんもいて、新薬についての情報ももらえるし、薬剤師会も勉強会など豊富に開催してくれます。
薬剤師としても充分に成長できる環境が沖縄県にはあります。
町も意外と都会でコンビニも普通にあるし、東京生活を経験しても住むのに不便は何にも感じていません。
それなのに近くにはきれいな海があったり、おしゃれなカフェがあったり、最高な場所だと思います。
自分にあったライフワークバランスを作れるのではないかと思います。
僕はこれから在宅も進めていきたいし、店舗もまだ増やしていきたい。
龍の会の活動をもっと活発的にやっていきたいし、そのために一緒に盛り上げていく薬剤師の仲間もたくさん増やしたいと思っています。
薬剤師だけでなく様々な医療関係者が集えるイベントやグループ作りもしてみたい。
まじめな勉強会だけでなく気軽に参加できるような感じのをやっていきたいですね。
ありがとうございました。
祥平さんとの出会いは2015年の秋でした。
出会いの背景には色んな奇跡があってこのようなインタビューができることが感慨深いです。
県外の薬学部に進学すると、沖縄に帰る薬剤師は少ないと聞いていますので、祥平さんのようなUターン薬剤師が増えるとますます沖縄の医療は盛り上がると感じました。
追記
祥平さんは沖縄のグルメにとても詳しく、
「沖縄のグルメは食べログより祥平さんに聞け!!」
と言われるぐらいですので、沖縄に移住したらまずはたいよう薬局(宜野湾市)の新川祥平さんを訪ねてみることをオススメします。
沖縄へ移住したい、帰りたい薬剤師はこちら!!
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