BAP(Bone Specific Alkaline Phosphatase )は、骨に存在するアルカリフォスファターゼ(ALP)のことで骨芽細胞の活性度を反映する骨形成マーカーです。
骨代謝異常の診断や、骨粗鬆症治療薬の効果を判定する目的に測られます。
ALP(総アルカリホスファターゼ)は骨、肝、腸管、腎臓にも由来し、
ALPが高値の場合、肝胆道系疾患か骨疾患かを区別するためにBAPを測定するケースもあり。
測定法CLEIAの場合
骨ページェット病、くる病、悪性腫瘍の骨転移
など。
閉経期骨粗鬆症、甲状腺機能亢進症、副甲状腺機能亢進症
など。
骨粗鬆症では骨形成のマーカーであるBAPが低下すると思われますが、
一般的にはBAPは60歳代で低下したあと、70歳、80歳と上昇していき、骨吸収も上昇することから骨代謝回転が亢進しているケースが多いとされています。
そのため閉経後の骨粗鬆症患者ではBAPが上昇しているケースがあり。
副腎皮質ホルモン製剤内服中で高値となるケースあり。
骨形成促進薬であるテリパラチド(商品名:テリボン、フォルテオ)の治療効果の判定のためBAPが測定される。
また骨吸収抑制剤であるビスホスホネート(BP)製剤は、骨吸収だけでなく骨形成も抑制し骨代謝回転過剰を抑制するのが特徴。
そのためBP製剤の長期投与患者にもBAPが測定されるケースあり。
関連記事
テリパラチド(フォルテオ・テリボン)の作用機序・有効性の比較
薬剤師専門サイト「ファーマシスタ」のFacebookページに「いいね!」をすると、薬剤師が現場で活躍するために役立つ情報を受け取ることができます。ぜひ「いいね!」をよろしくお願いします。
お客様により安全にご利用いただけるように、SSLでの暗号化通信で秘匿性を高めています。
コメント欄ご利用についてのお願い
※コメントはサイト管理者の承認後に公開されます