インフルエンザの予防接種はいつまで効果持続する?タイミングは?

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伊川勇樹(いかわゆうき)

株式会社ティーダ薬局 代表取締役・管理薬剤師
薬剤師専門サイト「ファーマシスタ」管理者

「インフルエンザの予防接種の効果はいつからでてくるの?」
「予防接種の効果はいつまであるの?」

インフルエンザのシーズンになると薬局でもこのような質問を受けることがあるのではないでしょうか?

インフルエンザの予防接種について、効果を発揮する期間、
また接種するタイミングについて考えてみたいと思います。

厚生労働省では10月~12月ころインフルエンザの予防接種を推奨

厚生労働省のガイドラインを見ると

ワクチンが十分な効果を維持する期間は接種後約2週間後から約5ヶ月とされており、これらの理由によりワクチン接種は毎年、該当シーズン用(次期冬季用)のワクチンを、流行が予想される時期とワクチンの有効期間が一致するように行う必要がある。したがって、インフルエンザの予防接種は、過去の発生状況から考えて、一般的に10月下旬より12月中旬頃に行われるのが望ましい

引用元 厚生労働省インフルエンザ予防接種ガイドライン

とあります。

インフルエンザ予防接種効果は半年で半分に低下

インフルエンザワクチンの添付文書をみてみると、2回接種の場合、

接種後3カ月で有効予防水準が78.8%であるが、5カ月では50.8%と減少する。

と記載されています。

つまり、流行したウイルスと予測されたワクチンに含まれる型が一致する場合、
ワクチン接種後3ヶ月は8割程度の高い予防効果を発揮しますが、5ヶ月後には有効予防水準が半分近く低下する可能性があります。

以上を考慮して、接種タイミングを計画するのがよいでしょう。

参考
ビケンHA 添付文書

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伊川勇樹(いかわゆうき)

株式会社ティーダ薬局 代表取締役・管理薬剤師
薬剤師専門サイト「ファーマシスタ」管理者

2006年 京都薬科大学 薬学部卒。

調剤併設ドラッグストアのスギ薬局に新卒で入社。
調剤部門エリアマネージャーを経験後、名古屋商科大学院経営管理学修士課程にて2年間経営学を学び、経営管理学修士号(MBA)を取得。
2013年4月、シナジーファルマ株式会社を設立。
2013年8月、薬剤師専門サイト「ファーマシスタ」をリリース。

薬剤師専門サイト「ファーマシスタ」は臨床で役立つ学術情報や求人広告を発信し月間24万PV(2023年6月時点)のアクセスが集まるメディアとして運営中。

2021年より福岡県北九州市にてティーダ薬局を運営(管理薬剤師)。

1983年11月 岡山県倉敷市で生まれ、水の都である愛媛県西条市で育つ。
大学より京都・大阪で14年間、沖縄Iターン特集立ち上げのため沖縄県で4年間暮らし、現在は福岡県民。
二児の父親。

当面の目標は、
「息子達の成長スピードに負けないこと」

座右の銘は、
「まくとぅそうけい なんくるないさ」
=「誠実に心をこめて精進していれば、なんとかなる!!」

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