2013年12月に抗インフルエンザ薬のイナビル(一般名;ラニナミビルオクタン酸エステル水和物)に、インフルエンザウイルス感染症予防で効能が追加されました。
現在、インフルエンザが流行しています。その中で家族への感染を心配する患者様も多くいると思います。
このようなケースはいかがでしょう??
お母さん
「家族に受験を控える子供がいます。来週が試験なので予防として薬をもらうことはできますか??」
先生方はどのような対応をされますか?
現在、予防投与可能な薬剤に、タミフル、リレンザ、イナビルがあります。
もう一度、適応を確認してみましょう。
インフルエンザウイルス感染症を発症している患者の同居家族または共同生活者で、
かつ、次の条件があてはまる人です。
・65歳以上
・代謝性疾患(糖尿病など)がある
・腎機能障害がある
・慢性心疾患がある
・慢性呼吸器疾患がある(リレンザでは除外されています)
残念ながら受験生は含まれていません・・
患者様の心情を理解しながら他の予防法(ワクチン接種、手洗い、うがい)を説明するのが一番いいでしょう。
しかし、心情を察して医師の判断で処方されるケースがあるのも事実のようです。
この場合、疑義照会が必要となることは言うまでもありません。
【補足】
タミフル:1日1回1カプセル 10日分 3091円
リレンザ:1日1回2ブリスター10日分 3374円
イナビル:1日1回1吸入 2日分 4161円となります。
薬価で見るとイナビルが少し高めのようです。
薬剤師専門サイト「ファーマシスタ」のFacebookページに「いいね!」をすると、薬剤師が現場で活躍するために役立つ情報を受け取ることができます。ぜひ「いいね!」をよろしくお願いします。
お客様により安全にご利用いただけるように、SSLでの暗号化通信で秘匿性を高めています。
コメント欄ご利用についてのお願い
※コメントはサイト管理者の承認後に公開されます