最近は特に、気管支喘息、COPDといった呼吸器疾患に多くの吸入デバイスが発売になっています。
吸入指導を院内でされる医療機関もありますが、薬局薬剤師による吸入指導もアドヒアランスの向上に大きく関与できるのではないでしょうか。
また服薬指導だけでなく、今後は患者さんの個性に合わせて、最適な吸入デバイスを提案できることもアドヒアランス向上のカギになるでしょう。
今回は患者さんの個性に合わせて、どのような吸入デバイスと指導が向いているかを考えてみたいと思います。
・理解力と記憶力の低下のある患者さま
吸い忘れ・服用方法の間違い・重複服用の恐れがある。
→簡便な操作・服用回数の少ないタイプが良い。(例:1日1回型のレルベアエリプタ)
・視力の低下(老眼、白内障)のある患者さま
説明書の字、カウンターが読めない可能性あり。
→大きな説明書を用意する。大きな残量カウンターがベター。
(例:タービュヘイラーは視覚的に残量に色がついているので見やすいかもしれません)
・手指の震え・力が弱いような患者さま
吸入器の固定や力を入れて押せない、容器を回せない。
→エアゾール剤は固定したり、押す力が必要。メーカーが提供している補助器具を使う。
・吸入力が弱っている患者さま
吸い残し、口腔ガンジダ等副作用や、効果が不十分になる。
→吸気流速を考えたデバイスがベター(エアゾール等)。また、トレーナーを準備する。
特に小児や高齢者の患者さんでは状態によって最も使いやすく、日常の吸入で馴染むデバイスは違ってきます。
薬剤師として先ずは、吸入薬のデバイスの特徴をしっかり熟知して、定期的な吸入指導に活かしていきましょう。
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