ロキソニンS・ロキソニンSプラス・ロキソニンSプレミアム
市販のロキソニンには3つの種類があります。この記事では3つの違いと選び方を解説しています。
市販のロキソニンには下記の3つのタイプが存在します。
それぞれの違いや特徴について解説していきます。
ロキソニンS | ロキソニンS プラス |
ロキソニンS プレミアム |
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特徴 | 医師から処方されるロキソニンと全く同じです。 | ロキソニンSに胃粘膜保護成分が追加されています。 | ロキソニンSにつらい痛みに効く成分が追加配合されています。 |
適している人 | 頭痛、関節痛、打撲痛、歯痛、生理痛、発熱、筋肉痛など | ロキソニンSなど痛み止めで胃が痛くなりやすい人 | 気分が憂鬱になるようなつらい痛みのある人 |
成分量 1回あたり |
ロキソプロフェンナトリウム水和物68.1mg | ||
酸化マグネシウム 33.3mg | アリルイソプロピルアセチル尿素 60mg 無水カフェイン 50mg メタケイ酸アルミン酸マグネシウム 100mg |
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用量 | 1回1錠 | 1回1錠 | 1回2錠 |
価格 希望小売価格税込み |
12錠700円 | 12錠754円 | 12錠754円 24錠1274円 |
医療用のロキソニンと同じく第一三共から発売されており、添加物なども全く同じです。
用法や効能に違いがありますので医療用のロキソニンとの違いについてはこちらをご参照ください。
→市販のロキソニンSと医療用ロキソニンの違い・比較
ロキソニンSに胃粘膜保護成分(酸化マグネシウム)が追加されています。
酸化マグネシウムは胃酸を中和するため、痛み止めで胃が痛くなりやすい人におすすめです。
また酸化マグネシウムは緩下剤としても使用されますが、ロキソニンSプラス1錠中には33.3mgしか含まれておらず、
下剤として使用する場合よりもかなり少量のためお腹がゆるくなる心配はあまりありません。
※下剤として用いる場合は通常1000~2000mg/日です。
ロキソニン自体がプロドラッグ(体内で代謝されて薬効を発揮する薬剤)のため痛み止めの中では胃腸障害が起こりづらいとは言われていますが、それでもやはり胸やけ、胃痛などが現れる人にはこちらがおすすめです。
ロキソニンSには鎮静作用のあるアリルイソプロピルアセチル尿素、脳血管収縮作用や中枢神経興奮作用がある無水カフェイン、胃酸を中和する作用のあるメタケイ酸アルミン酸マグネシウムが配合されています。
アリルイソプロピルアセチル尿素は催眠作用がありますので、眠気がでることがあります。
服用後は運転など危険な作業は控えるようにしましょう。
鎮静作用や脳血管収縮作用があるためひどい頭痛のようなつらい痛みに対しては他のロキソニンSシリーズよりも効果が見込めると思います。
その他何かおかしいと感じたらきちんと受診勧奨を行いましょう
ロキソニンの市販薬は接客機会も多いのできちんと違いを理解して適切な対応をできるようにしましょう。
処方箋受付時に市販の「ロキソニン」を併用しているといわれた場合、どのロキソニンSなのか確認するようにしましょう。
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