出典 久光製薬
ケトプロフェン製剤であるモーラステープやモーラスパップ、セクタークリーム等の添付文書改定が行われ、「妊娠後期の女性」が禁忌となりました。
妊娠後期の女性がケトプロフェン製剤を使用し、胎児の動脈管に収縮が生じた症例が4例集まった事から禁忌に「妊娠後期の女性」が追記となりました。
また妊娠中期の女性でも羊水の減少が報告されていますので「必要最低限の投与にとどめるなど慎重に投与する事」と追記されています。
初期は妊娠0週~15週まで、中期は16週~27週まで、後期は妊娠28週から分娩までと区別されます。胎児への薬の影響が最も強い、絶対過敏期(4週目~7週目)は何かと注意しがちですが、たとえ絶対過敏期以外であっても薬の使用は慎重にならなければいけません。
胎児動脈管収縮の事例4例のうち3例は、医療機関で処方されたのでなく妊婦の方が家族から譲り受けたもの使用した事が原因だったそうです。
今回のケースは妊婦さんが自己判断で使用する前に、近所の薬局薬剤師に一言相談していれば防げたかもしれません。医療用医薬品だけでなくOTCや健康食品など、「健康に関わる事は全て無料で相談できる」という薬局薬剤師を活用するメリットもまだまだ啓蒙していく必要がありそうです。
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