パキシル錠は、SSRIの中でも比較的古くから使われている薬で、デプロメール、ルボックスの後に発売されています。ジェネリックが販売されているのもご存じかと思います
2012 年 6月に発売されましたパキシルCR錠は、先生方もご存じのように薬が胃で完全に溶けず、腸まで到達した頃に成分であるパロキセチンが溶け出すという仕組みを持った錠剤です。
パキシルCR錠のメリット
通常の錠剤であるパキシルを服用すると、胃で成分が溶けだし、最も多い副作用の一つである吐き気が出やすくなります。
徐放化することにより血中濃度の立ち上がりが緩やかになります。その為、日内変動が少なくなり、副作用の発現が抑えられるのです。
切り替えの用量について
パキシル錠10mg→パキシルCR錠12.5mg
パキシル錠20mg→パキシルCR錠25mg
(薬物動態から推定される「パキシル CR 錠」と「パキシル錠」の用量関係)
「10mgと12.5mgで用量が違う!!」
含有量が異なるのは、徐放錠にしたことにより肝初回通過効果を強く受ける、そのため用量を増やしてAUCを同等にしているとのことです。
なおパキシルCR錠の適応は『うつ、うつ状態』のみとなるので気を付けましょう(2013年11月現在)
(パキシル錠の適応『うつ、うつ状態・パニック障害・強迫性障害・社会不安障害』となっています)
薬剤師専門サイト「ファーマシスタ」のFacebookページに「いいね!」をすると、薬剤師が現場で活躍するために役立つ情報を受け取ることができます。ぜひ「いいね!」をよろしくお願いします。
お客様により安全にご利用いただけるように、SSLでの暗号化通信で秘匿性を高めています。
コメント欄ご利用についてのお願い
※コメントはサイト管理者の承認後に公開されます