洞調律(心臓が正常なリズムを示している状態)の慢性心不全の患者さんでは心拍数の増加に伴い死亡リスクの増加が示されています。
心臓の伝導性、収縮性、再分極や血圧に影響をあたえず心拍数を下げることにフォーカスした薬剤がイバブラジン塩酸塩(商品名:コララン)です。
適応は、
洞調律かつ投与開始時の安静時心拍数が75回/分以上の慢性心不全で、
β遮断薬を含む慢性心不全の標準的な治療を受けている患者に限る
となっています。
またβ遮断薬に対して容認性がない、禁忌で使用できない場合などでも投与可能となっています。
イバブラジンの作用機序、調剤、服薬指導でのポイントについてまとめました。
洞結節にあるHCN4チャネルをイバブラジンが阻害することで、拡張期脱分極相における立ち上がり時間を遅らせ、心拍数を減少させます。
HCN4チャネルとは?
洞結節でペースメーカに寄与する電流は、If(過分極活性化陽イオン電流)と呼ばれ、HCN4チャネルによって形成されます。
薬剤師専門サイト「ファーマシスタ」のFacebookページに「いいね!」をすると、薬剤師が現場で活躍するために役立つ情報を受け取ることができます。ぜひ「いいね!」をよろしくお願いします。
お客様により安全にご利用いただけるように、SSLでの暗号化通信で秘匿性を高めています。
コメント欄ご利用についてのお願い
※コメントはサイト管理者の承認後に公開されます