ディナゲストはプロゲステロン(黄体ホルモン)製剤のため、高頻度で不正出血の副作用が起きます。
子宮内膜症患者を対象とした国内臨床試験(5試験)において、 総症例528例中、409例(77.5%)に副作用が認められている。 その主なものは不正出血(60.6%)、ほてり(16.3%)、頭痛 (13.6%)、悪心(6.6%)等であった。(承認時)
子宮腺筋症患者を対象とした国内臨床試験(4試験)において、 総症例316例中、311例(98.4%)に副作用が認められている。 その主なものは不正出血(96.8%)、ほてり(6.3%)、頭痛 (4.1%)、貧血(3.5%)、倦怠感(3.5%)等であった。(効能追加時)
引用元:ディナゲスト添付文書
初回投薬時には必ず医師から副作用の説明を受けているか確認する必要がありますね。
ちなみに添付文書の重大な副作用の項目に、
とあります。
頻度は高くありませんが、重度の貧血に至ることもあり、
出血量が多く持続日数が長い場合や一度に大量の出血が認められた場合には、
医師に報告するようアドバイスしておきましょう。
不正出血の頻度は投与後8週目をピークに、
服用の継続に伴い頻度は下がっていくことも頭に入れて副作用の確認を行うとよいと思います。
参考
1) 「霞ヶ浦医療センター 子宮腺筋症Q&A」
2) 持田製薬「ワタシのカラダ相談室」
3) 持田製薬 ディナゲスト投与中の不正性器出血について
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