痛風や高尿酸血症の治療薬には尿酸排泄促進薬と尿酸生成抑制薬の大きく2つに分類されます。
尿酸排泄促進薬として、2020年に日本で製造販売承認されたのがユリス錠(一般名:ドチヌラド)です。
ユリス錠(ドチヌラド)の作用機序や、服薬指導でのポイントについてまとめました。
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体の中で作られた尿酸は、腎臓でろ過された後、近位尿細管の尿酸トランスポーター(URAT1)によって再吸収されてしまい、足の指や、ひざ、ひじ、手指の関節に尿酸が結晶としてたまることで痛風発作が起こります。
ドチヌラドは近位尿細管の尿酸トランスポーター(URAT1)を阻害することで、尿酸の再吸収を抑え、尿酸を排泄させ血中尿酸値を低下させる働きがあります。
尿酸分泌経路にはABCG2(小腸上皮細胞→糞中 近位尿細管細胞→尿中)、OAT1,3(血中→近位尿細管細胞)がありますが、ドチヌラドはこれらの経路を阻害することなくURAT1を選択的に阻害する選択的尿酸再吸収阻害薬(SURI:Selective Urate Reabsorption Inhibitor)とよばれます。
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