尿酸の排泄を促すことで尿酸値を下げるのがベンズブロマロン(商品名:ユリノーム)です。
痛風、高尿酸血症を伴う高血圧症における高尿酸血症の改善に適応があります。
ベンズブロマロンの作用機序、服薬指導でのポイントについてまとめてみました。
体の中で作られた尿酸は、腎臓でろ過された後、近位尿細管の尿酸トランスポーター(URAT1)によって再吸収されてしまい、足の指や、ひざ、ひじ、手指の関節に尿酸が結晶としてたまることで痛風発作が起こります。
ベンズブロマロンと代謝物である6-ヒドロキシ体は近位尿細管の尿酸トランスポーター(URAT1)を阻害することで、尿酸の再吸収を抑え、尿酸を排泄させる働きがあります。
ベンズブロマロンに併用禁忌薬はありません。
ベンズブロマロンはCYP2C9によって代謝され、またCYP2C9を阻害する作用もあります。そのためCYP2C9によって代謝されるワーファリンとは併用注意となっています。
ベンズブロマロンは服用後半年以内に劇症肝炎など重篤な肝障害が起こることがあります。
薬局でも血液検査の肝機能の経過とともに、食欲不振、悪心・嘔吐、全身倦怠感、腹痛、下痢、発熱、尿濃染、眼球結膜黄染などの有無をチェックしましょう。
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