【オーソライズドジェネリック】
日本において、アレグラの「オーソライズドジェネリック」フェキソフェナジン塩酸塩錠(SANIK)を日医工が独占販売することをサノフィ社と合意した事で注目を集めました。
では、「オーソライズドジェネリック」とは他のジェネリックとはどう違うのでしょうか?
オーソライズ【authorize】:[名]正当と認めること。公認すること。
という意味があります。
シンプルに言えば、オーソライズドジェネリックとは 「先発品メーカーに公認された、先発品と全く同じ後発品」
すなわち、有効成分や添加物、製造方法までもが完全に先発品と同一なのが、オーソライズドジェネリックなのです。
ではなぜ、先発メーカーが、全く同じ後発品の販売を公認するのでしょうか?
先発品メーカーにとって、後発品が普及する事で売り上げが落ち込むことは大きな損失となります。
通常のジェネリック医薬品は特許が切れるまで発売する事はできませんが、 オーソライズドジェネリックに関しては
先発品メーカーと契約を結んだ会社が、特許が切れる前に先行販売をする事ができるのです。
特に後発品の場合、先行優位が働きやすい特徴があります。
現場の薬剤師の先生なら気持ちはよく分かると思いますが、一度ジェネリックを購入すると、在庫を増やしたくない、患者さんを混乱させたくないという理由から、メーカーをあまり変更したくないですよね??
すなわち、他社より先駆けて後発品を発売する事は圧倒的に有利になるのです。
このように、先発メーカーがジェネリックの発売によって減少する利益を補うために、予め他社と契約を結んで利益を確保する事が「オーソライズドジェネリック」の狙いでもあるのです。
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