帯状疱疹治療薬一覧・生活指導のポイント

この記事を書いた人

伊川勇樹(いかわゆうき)

株式会社ティーダ薬局 代表取締役・管理薬剤師
薬剤師専門サイト「ファーマシスタ」管理者

帯状疱疹はピリピリ感など軽い皮膚の違和感から始まり、紅斑、丘疹(読み方:きゅうしん)に続き、水疱が出現します。

治癒までの期間短縮や、帯状疱疹後神経痛(PHN)を防止するためにも早期の薬物治療が求められます

皮疹発現の3日以内に抗ウイルス薬をスタートするのが望ましいですが、
皮疹が出現してから1週間以上経って皮膚科を受診されるケースに遭遇することが何度かありました。

また帯状疱疹では痛みを伴うことからQOLに影響をきたすこともありますので、服薬指導時は薬の説明だけでなく、生活面での指導も必要となります。

帯状疱疹に処方される内服薬、生活面での指導についてまとめました。

帯状疱疹治療薬一覧

商品名
成分名
 排泄経路 帯状疱疹での用法・用量
ゾビラックス
アシクロビル
4000mg分5
原則7日間
バルトレックス
バラシクロビル
3000mg分3
原則7日間
ファムビル
ファムシクロビル
1500mg分3
原則7日間
アメナリーフ
アメナメビル
主に糞便中(約80%) 400mg分1原則7日間

空腹時服用は避ける
食後服用を

 

作用機序はこちらにまとめています。

抗ヘルペスウイルス薬一覧・作用機序の違い

生活指導のポイント

  • 皮疹がおさまるまでは禁酒が望ましい
  • 水痘の予防接種をうっていない乳児がいる場合は、感染に注意
  • 患部に強い熱感がある場合は冷やす
  • 熱感がとれて痛みがある場合は患部を温め血行を促進させることで痛みが緩和する
    →入浴やシャワーなど
  • 意識して食事・睡眠などをとり体を休める
  • 腎排泄の薬を服用中は特に水分を意識して摂取
    →1日の水分摂取量1〜1.5L程度に加え、服用時にコップ1杯の服用が目安
  • 帯状疱疹に一度なったからといって再発する可能性はゼロではない
    →同じような症状があればすぐに皮膚科や内科を受診する

この記事を書いた人

伊川勇樹(いかわゆうき)

株式会社ティーダ薬局 代表取締役・管理薬剤師
薬剤師専門サイト「ファーマシスタ」管理者

2006年 京都薬科大学 薬学部卒。

調剤併設ドラッグストアのスギ薬局に新卒で入社。
調剤部門エリアマネージャーを経験後、名古屋商科大学院経営管理学修士課程にて2年間経営学を学び、経営管理学修士号(MBA)を取得。
2013年4月、シナジーファルマ株式会社を設立。
2013年8月、薬剤師専門サイト「ファーマシスタ」をリリース。

薬剤師専門サイト「ファーマシスタ」は臨床で役立つ学術情報や求人広告を発信し月間24万PV(2023年6月時点)のアクセスが集まるメディアとして運営中。

薬局薬剤師としては、新規開業、継承に携わった経験、管理薬剤師としての経験を活かし、現在福岡県内でティーダ薬局を運営(管理薬剤師)。

1983年11月 岡山県倉敷市で生まれ、水の都である愛媛県西条市で育つ。
大学より京都・大阪で14年間、沖縄Iターン特集立ち上げのため沖縄県で4年間暮らし、現在は福岡県民。
二児の父親。

当面の目標は、
「息子の成長スピードに負けないこと」

座右の銘は、
「まくとぅそうけい なんくるないさ」
=「誠実に心をこめて精進していれば、なんとかなる!!」

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