【皮膚科】50代男性
ロゼックスゲル 30g
1日1回 顔に塗布
上記のような処方を受けた場合、どのように服薬指導をしますでしょうか?
ロゼックスゲルの一般名はメトロニダゾール。
適応は「がん性皮膚潰瘍部位の殺菌・臭気の軽減」です。
→令和4年 「酒」さに適応が追加されました。
普段、皮膚科の処方箋を受け付けない薬局だと、
「ロゼックスゲル?」
「元気な大人に、がん性皮膚潰瘍部位の臭いを軽減?」
「???」
となるのではないでしょうか。
ロゼックスゲルは酒さに対して、皮膚科で処方されることがあります。
酒さの症状や、ロゼックスゲルが処方される理由についてまとめました。
酒さは、30〜50歳に多く見られ、
といった症状が特徴です。
細かく分類すると
となります。
このうちロゼックスゲルが処方される可能性があるのは毛細血管拡張型(1期),丘疹膿疱型(2期)となります。
酒さの明確な原因は明らかにはなっていませんが、
毛穴に生息する毛包虫(ニキビダニ)といった寄生虫が関与している説があります。
ロゼックスゲル(メトロニダゾール)の作用機序ですが、
メトロニダゾールは原虫又は菌体内の酸化還元系によって還元を受け、ニトロソ化合物(R-NO)に変化。
このR-NOが抗原虫作用及び抗菌作用を示す。
反応の途中で生成したヒドロキシラジカルがDNAを切断し,DNAらせん構造の不安定化を招く。
となります。
このような考えから、酒さに対して、薬局でもロゼックスゲルの処方箋を受けることがあります。
院外処方箋が発行される場合は、適応外処方のため自費扱いとなります。
→令和4年 「酒」さに適応が追加されました。
また皮膚科や形成外科で院内でも自費で販売されていることもあります。
「この薬は、がん性皮膚潰瘍部位を殺菌したり、臭いを軽減させます」と説明しないよう注意しなければいけませんね。
参考資料
ロゼックスゲル インタビューフォーム
フラジール内服錠 インタビューフォーム
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