【タケルダ】って胃潰瘍、十二指腸潰瘍の既往歴のある方しか処方できない?

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伊川勇樹(いかわゆうき)

株式会社ティーダ薬局 代表取締役・管理薬剤師
薬剤師専門サイト「ファーマシスタ」管理者

2014年3月にランソプラゾール15mgとアスピリン100mgの配合剤「タケルダ配合錠」が厚生労働省より承認取得しました。日本初の低用量アスピリンとプロトンポンプ阻害薬を配合した薬剤となります。

タケプロンOD15mgの効能に、低用量アスピリン投与時おける胃潰瘍又は十二指腸潰瘍の再発抑制の場合とあるように、タケルダにおいても、胃潰瘍又は十二指腸潰瘍の再発防止という縛りがありますので注意が必要となります。

ちなみに他のランソプラゾールのジェネリックでは「低用量アスピリン投与時おける胃潰瘍又は十二指腸潰瘍の再発抑制の場合」の効能がない為、武田薬品の後発品切り替え防止の目的もあると思います。しかし服用薬剤が減る事は患者さんにはメリットがある薬剤といえるでしょう。

【名称】
タケルダ®配合錠
【効能・効果】
下記疾患又は術後における血栓・塞栓形成の抑制(胃潰瘍又は十二指腸潰瘍の既往がある患者に限る)
・  狭心症(慢性安定狭心症、不安定狭心症)、心筋梗塞、虚血性脳血管障害(一過性脳虚血発作(TIA)、脳梗塞)
・冠動脈バイパス術(CABG)あるいは経皮経管冠動脈形成術(PTCA)施行後
【用法・用量】
通常、成人には1日1回1錠(アスピリン/ランソプラゾールとして100 mg/15 mg)を経口投与する。

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伊川勇樹(いかわゆうき)

株式会社ティーダ薬局 代表取締役・管理薬剤師
薬剤師専門サイト「ファーマシスタ」管理者

2006年 京都薬科大学 薬学部卒。

調剤併設ドラッグストアのスギ薬局に新卒で入社。
調剤部門エリアマネージャーを経験後、名古屋商科大学院経営管理学修士課程にて2年間経営学を学び、経営管理学修士号(MBA)を取得。
2013年4月、シナジーファルマ株式会社を設立。
2013年8月、薬剤師専門サイト「ファーマシスタ」をリリース。

薬剤師専門サイト「ファーマシスタ」は臨床で役立つ学術情報や求人広告を発信し月間24万PV(2023年6月時点)のアクセスが集まるメディアとして運営中。

2021年より福岡県北九州市にてティーダ薬局を運営(管理薬剤師)。

1983年11月 岡山県倉敷市で生まれ、水の都である愛媛県西条市で育つ。
大学より京都・大阪で14年間、沖縄Iターン特集立ち上げのため沖縄県で4年間暮らし、現在は福岡県民。
二児の父親。

当面の目標は、
「息子達の成長スピードに負けないこと」

座右の銘は、
「まくとぅそうけい なんくるないさ」
=「誠実に心をこめて精進していれば、なんとかなる!!」

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