こんにちは。
薬剤師専門サイト「ファーマシスタ」の伊川です。
僕が薬学部を卒業した2006年、当時の教育担当の薬剤師の先生が、
「今後は薬剤師個人に点数がつく、薬剤師個人にフォーカスされる時代だ」とおっしゃっていたのが印象に残っています。
あれから10年が経ち、「かかりつけ薬剤師制度」の導入が本格化してまいりました。
「かかりつけ薬剤師」の定義の一つに
薬剤師認定制度認証機構が認証している研修認定制度等の研修認定を取得していること
とあります。
今までは「薬剤師免許」さえあれば容易に転職ができた時代ですが、今後は間違いなく薬剤師としての「質」が求められます。
薬剤師の「質」を客観的に判断できる一つが「認定薬剤師」ではないでしょうか。
認定薬剤師の取得方法についてまとめてみました。
まず、日本薬剤師研修センターが発行する「薬剤師研修手帳」を購入しなければいけません。
料金は本体が514円(税込)、送料140円(1冊)となっています。日本薬剤師研修センターのホームページから、もしくは郵送またはFAXで購入できます。手続きはコチラからできます。
はじめて認定薬剤師を申請するためには、4年の間に研修を受講し40単位を取得しなければいけません。
受講シールをもらえる研修についてピックアップしてみました。
日本薬剤師研修センター主催の研修会や、実施機関として登録されている研修機関(薬剤師会など)が実施する研修になります。
集合研修には単位の制限はありませんが、実習研修は年間5単位と制限があります。
おそらく多くの方が「集合研修」で単位を取得するかと思います。この集合研修ですが、インターネットでも「集合研修」の単位取得が可能です。有料になりますが、なかなか時間がとれない方にはオススメです。
インターネットの研修はこちらになります。
事前に研修センターへ「研修会開催計画書」を提出し、受理された研修会で、下記の条件を全て満たす研修をいいます。
・計画された研修期間を通して、毎日(休日を除く)行われる研修であること。
・研修目的に対してそのカリキュラムが確立されていること。
・研修時間は30時間以上とする。
・研修習熟度を確認する手段が研修内容に含まれていること。
・修了証が交付されること。
・実習を伴う場合は、実習成果等に関する報告書提出が義務付けられていること。
座学の場合は上限は20単位、実習の場合は上限5単位になります。
インターネット研修と混同されるかもしれませんが、「通信講座研修」はインターネット研修とは異なります。
現在は「日本女性薬剤師会」と「慶應義塾大学」が実施されているそうで、毎年4月までに申し込み、自宅で勉強する「進研ゼミ」のようなスタイルの研修です。こちらは1期あたり15単位までが認定薬剤師の申請に使うことができます。
インターネット研修の場合は①にも書いたとおり「通信講座研修」でなく「集合研修」として扱われ上限なく申請に使用することができます。
個人が書籍・雑誌及びテレビ、ビデオ、インターネット等で学習した場合、自分で申請することで単位がもらえます。
申請方法はコチラ
認定薬剤師の申請に計算される単位は年間5単位までとなります。
集合研修や実習研修に該当しない研修会で、薬局で行われる新薬の勉強会や薬局内の勉強会でも申請が可能です。
申請はコチラから可能です。1期あたり上限は5単位までとなります。またグループ研修を自己研修として申請も可能みたいです。
単位が40単位たまれば、申請ができます。
住んでいる場所、または所属する薬局の都道府県の認定薬剤師研修協議会に「申請書」と「研修手帳」と共に送付します。
手数料は認定証のみだと、10,286円(税込)、IDカード付きの場合11,726円(税込)となります。
申請手続きはコチラ
3年ごとに更新となります。3年間で30単位以上、1年間に最低5単位を取得しなければ認定薬剤師の更新ができないので注意が必要です。住所や名前が変わった場合も、変更手続きが必要です。
更新手続きはコチラ
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