薬剤師専門サイト「ファーマシスタ」運営会社の伊川です。
「派遣と紹介どちらがいいのか?」
よく受ける質問なので、記事としてまとめてみたいと思います。
派遣と紹介の一番の違いは雇用される会社が異なることです。
同じ薬局で勤務しても、派遣か紹介かによって薬剤師さんを雇用する会社が異なってきます。つまり履歴書に残る会社名が派遣会社になるのか、薬局になるのか変わってくるのです。
「最初は不安だから1カ月派遣で入った後、直接雇用に切り替えたい」といった場合、履歴書には、
平成27年4月 派遣会社●●入社
平成27年5月 派遣会社●●退職
平成27年5月 ○○調剤薬局 入社
となるので注意が必要です。
以下に、派遣と紹介の違いをまとめてみました。
派遣会社が雇用することになります。
基準を満たしていれば、社会保険も派遣会社の社会保険にはいることになります。
やや高い傾向にあります。
派遣会社が薬局に派遣料を請求し、派遣料の一部を派遣薬剤師に給与として支給します。だいたいですが、一時間あたり4000円~6000円の派遣料を薬局から徴収し、2200円~3000円の給与を派遣薬剤師に還元します。
中には時給4500円などの高額な案件もありますが、その場合は相当な派遣料を薬局から徴収していることが予想されます。また時給は薬局でなく派遣会社が決めることになります。
最近よく目にするのが大手調剤チェーンがグループ会社で派遣会社を持っているケース。
派遣会社がグループの薬局に派遣する場合は同じグループ内でお金をぐるぐる回している感覚ですので、この場合は時給も高くなる傾向があります。
福利厚生は薬局でなく、派遣会社の福利厚生を受けることになります。
派遣の場合は管理薬剤師にはなれません。また病院への派遣は法律で禁じられています。ただし紹介予定派遣(※)の場合はこの限りではありません。
※関連記事 紹介予定派遣は?病院には派遣はできるの?
紹介先の薬局が直接雇用します。社会保険、雇用保険などもすべて薬局が負担します。
パートの場合は派遣より低い傾向にあり。
薬局に直接雇用されますので薬局側の福利厚生を受けることができます。
紹介会社を通じて雇用が決まった場合、薬局は紹介会社に年収の20~35%の手数料を支払わなければいけません。
1~3カ月の短期間でお金を貯めたい場合は派遣で働くのもメリットがあるかもしれません。ただし、中期的に派遣から正社員に切り替えを予定しているのであれば、安易に派遣を選択すると履歴書にも残ることになりますので、慎重に検討した方がよいでしょう。
また長期的に派遣で働くのは薬局の懐事情も考えると、経営者に嫌がられる可能性があります。個人的な見解ですが、3カ月以内なら派遣、3カ月以上同じ場所で働くなら直接雇用がよいかと思います。
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