京の町で輝く多才な薬剤師!!小山裕之先生のご紹介(みやこ薬局・本社京都市山科区)

この記事を書いた人

伊川勇樹(いかわゆうき)

株式会社ティーダ薬局 代表取締役・管理薬剤師
薬剤師専門サイト「ファーマシスタ」管理者

みやこ薬局株式会社 小山先生ヘッダー画像

「輝く薬剤師vol3」は京都の町で地域医療に貢献する多才な薬剤師、小山裕之先生をご紹介致します。
「大学と薬局との懸け橋になりたい」という小山先生の活動は必見です!!(インタビュアー 伊川)

 

―小山先生は現在どのようなお仕事をされているのですか?

京都に7店舗を展開する「みやこ薬局」にて、個人医院の門前薬局に勤務しております。
この医院さんは昨年より院外処方となり、それと同時に開局した店舗です。
院長が糖尿病の専門医なので、患者さんも糖尿病をはじめとした生活習慣病の方が中心になります。

―みやこ薬局様は在宅医療にも積極的に取り組んでおられると伺っております。小山先生は在宅医療の活動はされているのでしょうか?

はい。以前に勤務していた店舗では、医師の有料老人ホームへの往診に同行し、処方提案や服薬管理などを行っておりました。一般的に、薬局薬剤師は病院薬剤師に比べると検査値や病態に弱いと言われています。往診に同行することによって、具体的に学べる貴重な経験となりました。知識・経験の豊富な医師と対等にディスカッションする為に、知識向上に努めたことは非常によかったです。

―小山先生は多方面でご活躍されているとお聞きしましたが、どのような活動をされているのでしょうか?

みやこ薬局では5年前に電子薬歴に移行しました。同時にマニュアル等の作成や使用方法の指導を行う電子薬歴導入支援も担当させて頂きました。また、社内の医療安全管理委員会委員長を務めているほか、学術活動研究会の立ち上げなども行いました。

学術活動研究会は、主に論文の読み合わせや発表の練習をする研究会で、昨年度はこの研究会でとりあげた3演題を近畿薬剤師学術大会に発表しました。

それ以外にも、母校の京都薬科大学の学外講師や大学との共同研究、PowerPointをはじめとするMicrosoft Office関連の使用方法の実技講習の企画・実行、社内で使用する為のAccessによる請求書発行システムの開発、勉強会の講師などをさせて頂いております。
これらは、私が会社に提案して、取り組ませて頂いた内容です。
自身の企画・提案をスムーズに受け入れてくれる環境に大いに感謝しています。

―薬剤師の可能性は無限大ですね!!自分で色々と提案して取り組む姿勢はとても大切だと思います。大学の講師や共同研究はとても興味深い活動ですが、具体的にどのような事をされているのでしょうか?

未来を担う薬剤師の卵たちに、技術を指導できるのは喜び

大学では、実務実習の事前学習として4年次生に散薬の調製に関する指導をしています。
4年次生はOSCEが控えていたり、5年次生になると実務実習に行ったりするので、その為の準備として最低限の知識・技能・態度を教えています。
未来を担う薬剤師の卵たちに、技術を指導できるのはひとつの喜びです。
私自身、若者に接することにより、様々な感覚や考え方を知ることができ、とてもいい刺激になりますね。

大学と薬局の懸け橋になりたい

京都薬科大学との共同研究は、発表前なのであまり詳しい事までは話せませんが、睡眠薬に関する研究と薬剤照合システムに関する研究の2つが進行中です。
共同研究を通じて、研究のプロである大学の教員と討議することは多くの気づきがあり、とても勉強になります。

大学は臨床研究をする場はまだまだ不足していますし、薬局は研究の知識はまだまだ足りません。大学と薬局が相互に補う関係になればよいと思いますし、私も大学との共同研究を通じて、大学と薬局の懸け橋になりたいと思っています。

―是非大学と現場との懸け橋になって、素晴らしい薬局薬剤師が少しでも多く誕生する事を願います。では最後にこれから薬剤師を目指す方、またキャリアアップを目指す若手薬剤師に、小山先生からメッセージをお願いします。

「いないと困る人」を目指して欲しい

個人的な考えですが、職場には4種類の人間しかいないと思います。
それは、「いる」か「いない」と「嬉しい」か「嬉しくない」の組み合わせです。
つまり「いて嬉しい」「いて嬉しくない」「いないと嬉しい」「いないと嬉しくない」。
ここで言いたいのは「いて嬉しい」のは当たり前ということです。

是非、「いないと嬉しくない」=「いないと困る」人を目指して欲しいと思います。

その為には目先の仕事だけではなく、種をまき育てるような、仕事の仕方をして欲しいですね。くれぐれも「いないと嬉しい」人にならないように…

若手薬剤師には何でもチャレンジして欲しいと思う。
そして、色々な世界を見て欲しい。

社会人になった当初には苦手なものPC、経営、英語を克服することを目標にしていました。PCは「Delete」と「Backspace」の違いさえ知りませんでしたが、今はPCインストラクターの資格も取得し、人に指導できるまでになりました。次は経営の勉強。現在は会計・税務の勉強中です。

薬剤師は職業を選ぶ際、どうしても調剤薬局、病院、製薬メーカーの中から選択する人が多いと思います。しかし、それらに決めつける必要はなく、クリエイティブでありさえすれば、あらゆる世界で活躍できる場所はあるはずです!

みやこ薬局の会社情報

小山裕之(こやまひろゆき)先生略歴
2006年 京都薬科大学卒業
2008年 京都大学大学院生命科学科修士課程修了
2008年 みやこ薬局本店(京都市山科区)にて勤務
2010年 みやこ薬局紫竹店(京都市北区)にて勤務
2012年 みやこ薬局大宮店(京都市北区)にて勤務

現在は京都の地域医療と未来の薬剤師を目指す薬学生育成の為に日々奮闘中!!

 

この記事を書いた人

伊川勇樹(いかわゆうき)

株式会社ティーダ薬局 代表取締役・管理薬剤師
薬剤師専門サイト「ファーマシスタ」管理者

2006年 京都薬科大学 薬学部卒。

調剤併設ドラッグストアのスギ薬局に新卒で入社。
調剤部門エリアマネージャーを経験後、名古屋商科大学院経営管理学修士課程にて2年間経営学を学び、経営管理学修士号(MBA)を取得。
2013年4月、シナジーファルマ株式会社を設立。
2013年8月、薬剤師専門サイト「ファーマシスタ」をリリース。

薬剤師専門サイト「ファーマシスタ」は臨床で役立つ学術情報や求人広告を発信し月間24万PV(2023年6月時点)のアクセスが集まるメディアとして運営中。

2021年より福岡県北九州市にてティーダ薬局を運営(管理薬剤師)。

1983年11月 岡山県倉敷市で生まれ、水の都である愛媛県西条市で育つ。
大学より京都・大阪で14年間、沖縄Iターン特集立ち上げのため沖縄県で4年間暮らし、現在は福岡県民。
二児の父親。

当面の目標は、
「息子達の成長スピードに負けないこと」

座右の銘は、
「まくとぅそうけい なんくるないさ」
=「誠実に心をこめて精進していれば、なんとかなる!!」

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