都道府県をまたいで保険薬剤師の掛け持ちはできる?登録について

この記事を書いた人

伊川勇樹(いかわゆうき)

株式会社ティーダ薬局 代表取締役・管理薬剤師
薬剤師専門サイト「ファーマシスタ」管理者

チェーン展開をしている薬局で働く薬剤師さんや、アルバイトの掛け持ちをしている薬剤師さんなら都道府県をまたいで薬局薬剤師業務に従事されるケースもあるかと思います。

先日、友人の薬剤師からこのような相談を受けました。

知り合いの兵庫県の薬局経営者から

「急きょ薬剤師が退職することになったからヘルプで来てくれへんか?」

と依頼があったけど、保険薬剤師登録はどうすればいい?

ちなみに友人は大阪府で保険薬剤師登録をしています。

このような場合、どうすればよいのか説明したいと思います。

主に従事する保険薬局が大阪にある場合

主に大阪府の薬局に勤めていて、兵庫県での応援要請があった場合は保険薬剤師登録は大阪府のままで、兵庫県でも保険薬剤師として勤務ができます。

ただし厚生局に届出する兵庫県での労働時間が大阪の労働時間を超えないようにしなければいけません

主に従事する保険薬局が兵庫県になる場合

大阪で保険薬剤師登録をしていたけど、今は大阪府で働いていない場合は大阪府から兵庫県に保険薬剤師の変更届を提出しなければいけません。

変更届の提出方法はこちらにまとめています。

保険薬剤師登録票の都道府県の変更はどうするの?

 

まとめ

このように主に従事する保険薬局の都道府県で保険薬剤師登録を行っていれば、都道府県をこえて服薬指導(投薬)などの薬剤師業務を行うことは可能です。ただし、新しく勤務する店舗での勤務薬剤師の登録(保健所と厚生局)が必要になってきます。

あまりにも都道府県を越えて登録する薬局数が多く、届け出した合計勤務時間が多い場合、厚生局から確認の問い合わせ入る可能性もありますので常識の範囲内でおさめなければいけません。

また大阪(近畿厚生局)と愛媛(四国厚生局)というように、管轄を越えてかけもちすることも可能です。

この記事を書いた人

伊川勇樹(いかわゆうき)

株式会社ティーダ薬局 代表取締役・管理薬剤師
薬剤師専門サイト「ファーマシスタ」管理者

2006年 京都薬科大学 薬学部卒。

調剤併設ドラッグストアのスギ薬局に新卒で入社。
調剤部門エリアマネージャーを経験後、名古屋商科大学院経営管理学修士課程にて2年間経営学を学び、経営管理学修士号(MBA)を取得。
2013年4月、シナジーファルマ株式会社を設立。
2013年8月、薬剤師専門サイト「ファーマシスタ」をリリース。

薬剤師専門サイト「ファーマシスタ」は臨床で役立つ学術情報や求人広告を発信し月間24万PV(2023年6月時点)のアクセスが集まるメディアとして運営中。

2021年より福岡県北九州市にてティーダ薬局を運営(管理薬剤師)。

1983年11月 岡山県倉敷市で生まれ、水の都である愛媛県西条市で育つ。
大学より京都・大阪で14年間、沖縄Iターン特集立ち上げのため沖縄県で4年間暮らし、現在は福岡県民。
二児の父親。

当面の目標は、
「息子達の成長スピードに負けないこと」

座右の銘は、
「まくとぅそうけい なんくるないさ」
=「誠実に心をこめて精進していれば、なんとかなる!!」

記事作成のサイトポリシーについてはコチラ

この投稿者の最近の記事

「伊川勇樹」のすべての投稿記事を見る>>

コメント欄ご利用についてのお願い

  • 薬剤師、薬学生、調剤事務、医師、看護師といった医療に携わる方が使用できるコメント欄となります。
  • 「薬剤師の集合知」となるサイトを目指していますので、補足・不備などございましたらお気軽に記入いただけると幸いです。
  • コメントの公開は運営者の承認制となっており「他のユーザーにとって有益な情報となる」と判断した場合にのみ行われます。
  • 記事に対する質問は内容によってお答えできないケースがございます。
  • 一般消費者からの薬学、医学に関する相談や質問は受けつけておりません。

CAPTCHA


※コメントはサイト管理者の承認後に公開されます

薬剤師専門サイト「ファーマシスタ」のFacebookページに「いいね!」をすると、薬剤師が現場で活躍するために役立つ情報を受け取ることができます。ぜひ「いいね!」をよろしくお願いします。

お客様により安全にご利用いただけるように、SSLでの暗号化通信で秘匿性を高めています。

ページトップに戻る