こんにちは、メディカルライターの今井雄基です。
趣味はボルダリングで、2年ほどやっています。現在ジムでのグレードは2級~3級です。
最高グレードは外もジムも1級です。
さて今回は薬局薬剤師による退院時共同指導についてお伝えします。
退院時共同指導の算定要件や点数についてはこちらにまとめられています。
「制度の存在は知っているけど実際にどうすればいいのか分からない・・・。」
「在宅は取り組んでいるけど退院時共同指導は算定したことない・・・。」
という方が多いのではないでしょうか。
このような疑問に対して実際に自分自身が行っている流れを説明していきたいと思います。
退院時共同指導を算定するために下記の3つを満たさなければいけません。
入院中であり、在宅に戻られる方が対象となります。
転院や特別養護老人ホーム(特養)、サービス付高齢者住宅などの施設に戻られる方は対象外となります。
また死亡退院は対象外です。
当たり前ですが、不正請求の防止のためですね。
次にどうやって薬局の薬剤師が入院中の患者さんの所に行って指導を行うのかを説明していきます。
入院中の患者さんの退院が決まると、ケアマネージャーさんが退院後にどういったサービス(訪問診療や訪問看護、訪問介護、デイサービスなど)が必要なのか検討します。
薬局薬剤師の在宅における服薬管理が必要であれば、退院時のサービス担当者会議に呼んでもらえます。
つまり、地域のケアマネージャーとの連携、連絡を普段からしておけば、
そちらに来局されていた○○さんが△△病院に入院していましたが、退院が決まりましたのでそれに伴うサービス担当者会議を行います。×月×日×時から□□棟□階で行いますのでご参加よろしくお願いします。
という連絡をくださるのです。
退院時のサービス担当者会議(退院前カンファレンスと言われることも)には通常の患者宅でのサービス担当者会議と比べて多数の職種の方が参加します。
本人や家族の方、院内の医師、薬剤師、看護師、作業療法士、理学療法士、栄養士・・・必ずしも全員がいるわけではないですが、院内の薬剤師さんがいると入院中の服薬管理や、血液検査などに関する数値、退院後のことも話をスムーズにしやすいですし、病院の薬剤部と薬局の薬薬連携にもつながります。
ですが病院の薬剤師さんも忙しいので出てこられないこともあります。
後は患者さんにお渡しする報告書を作って、退院時共同指導の算定を行い、次回処方日に一緒に自己負担分の会計をいただきます。
最初から退院時共同指導を算定しよう!と思うのではなく、在宅訪問を増やしていくと患者さんの入退院というイベントに出くわすケースが増えてくるので、それに応じて退院時共同指導を算定するようにしていけばいいのではないでしょうか。
最後になりましたが、入退院によって患者さんの処方ががらりと変わることも多く、患者さん自身も不安を感じていて、高齢の方などは認知症の悪化が起こるケースもあるため、患者さんや家族の方の不安に寄り添って少しでも安心感を持って自宅に帰っていただけるようにできればいいですし、そういう仕事ができれば、薬剤師としてのやりがいもアップします。
皆さん、ぜひ、在宅やりましょう!
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