インフルエンザのシーズン前になると、薬局でもインフルエンザの予防接種の相談を受ける機会があるかと思います。
その質問の中で、
「妊娠中にインフルエンザワクチンは接種できるの?」
と聞かれることもあるのではないでしょうか。
日本産婦人科学会が妊婦のインフルエンザワクチンの接種について見解を示しておりますので、質問を受けた際の参考になればと思います。
Q:妊婦へインフルエンザワクチンの予防接種は安全か?
A: 妊婦へのインフルエンザワクチンに関しては安全性と有効性が証明されています。
新型インフルエンザワクチンに関しても、妊婦における重篤な副作用報告はありまん。チメロサール等の保存剤が含まれていても安全性に問題はないことが証明されています。
インフルエンザワクチンでは重篤なアナフィラキシーショックが100万人当たり2〜3人に起こることが報告されており、卵アレルギーのある方(鶏卵、鶏卵が原材料に含まれている食品類をアレルギーのために日常的に避けている方)ではその危険が高い可能性があります。
したがって、卵アレルギーのある妊婦(鶏卵、鶏卵が原材料に含まれている食品類をアレルギーのために日常的に避けている方)にはワクチン接種を勧めない方がよいでしょう。
【日本産婦人科学会より】
※2015年11月19日 追記
後輩の薬剤師さんから、「防腐剤フリーのインフルエンザワクチンがあるよ」と教えていただきました。
妊婦さんに関しては、防腐剤(チメロサール)なしのワクチンの方がより無難かと思われます。
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