【処方例】
32歳 女性 OL
パキシル錠20mg 1錠分1 夕食後 28日分
グリチロン錠 1錠分1 朝食後 28日分【今回より追加】
パキシル錠20mgを定期服用されているAさん。普段は近くの会社で勤務するOLさんです。いつも顔色は悪く、少し痩せ気味。起立性低血圧があるのか、立ち上がる動作が遅いといった特徴があります。
さて、今回はグリチロン配合錠が追加されましたが薬剤師の皆さんはどのような対応をしますでしょうか?
グリチロン配合錠の効能効果は
【効能・効果】
慢性肝疾患における肝機能異常の改善
湿疹・皮膚炎、小児ストロフルス、円形脱毛症、口内炎
とあります。
もしかしたら、湿疹や脱毛症などがあるのかもしれません。
間違っても、「飲みすぎですか??」と聞くのはNGでしょう。
こんな時に役立つのはオープンクエスチョンです。
薬剤師:「何か大きな変化はありました?」
患者Aさん:「実は午前中が低血圧でしんどくて、血圧を上げる目的で処方してもらいました」
グリチロン(グリチルリチン)といえば、副作用で偽アルドステロン症を思い浮かべるのではないでしょうか?
グリチロンの添付文書を見てみると0.1%~5%未満で血圧上昇が報告されています。
このようにグリチロンの副作用に着目して、処方されているのです。
必ずしも添付文書通りに薬剤が使用されないケースは多くあると思います。
場数を踏んで、例外のケースを学ぶ事も服薬指導の幅をぐっと広げる事に役立つのではないでしょうか?
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