富山化学が開発する新しい作用機序の抗インフルエンザ治療薬「アビガン錠(一般名:ファビピラビル)」が2014年2月3日の厚生労働省の薬事・食品衛生審議会医薬品第二部会にて承認の合意に至ったため、間もなく正式に承認となりそうです。(2014年2月現在)
鳥インフルエンザA(H5N1等)型に対して効果が期待できるとして注目を浴びている薬剤ですが、具体的にどのように作用するのでしょうか??
既存のタミフルやイナビルなどの「ノイラミニダーゼ阻害薬」と比較して作用機序を解説します。
インフルエンザウイルスは細胞に吸着し、膜融合をして細胞内に侵入し、複製した後に細胞の外の出て行き(遊離)し、次々にウイルスを増殖させます。
既存の「ノイラミニダーゼ阻害薬」はウイルスの遊離を抑制することで効果を発揮しますが、
アビガン錠(ファビピラビル)はインフルエンザウイルスのRNAポリメラーゼを阻害し複製そのものを阻止するのです。
そのため、慎重に投与する必要であり、妊娠中の女性などが服用すると胎児に重い副作用を引き起こす危険性が高いことから、条件付きでの承認となりそうです。
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