後発品の商品名が成分名になりつつあることから、一般名(成分名)で薬を扱う機会が増えているかと思います。
成分名が商品名となる薬剤が増えることで大変になるのは薬歴記載ではないでしょうか。
例えば、今までなら
「フロモックスは時間依存型の抗菌薬のため、5日間飲み切るよう指導」
と記載していたところを
「セフカペンピボキシルは時間依存性の抗菌薬のため、5日間飲み切るよう指導」
と記載しなければいけません。
その手間を改善するために、アルファベットの略語(略号)を使うことをオススメします。
下記に外来で主に処方される抗生物質の略語についてまとめてみました。
・セフカペンピボキシル塩酸塩水和物(商品名:フロモックス)
CFPN-PI
・セフジトレンピボキシル(商品名:メイアクト)
CDTR-PI
・セフジニル(商品名:セフゾン)
CFDN
・セフポドキシムプロキセチル(商品名:バナン)
CPDX-PR
・セフテラムピボキシル(商品名:トミロン)
CFTM-PI
・セフィキシム(商品名:セフスパン)
CFIX
・セフチブテン水和物(商品名:セフテム)
CETB
・セフロキシムアキセチル(商品名:オラセフ)
CMX-AX
・セファクロル(商品名:ケフラール)
CCL
・セファレキシン(商品名:ケフレックス)
CEX
・アジスロマイシン水和物(商品名:ジスロマック)
AZM
・クラリスロマイシン(商品名:クラリス、クラリシッド)
CAM
・ロキスロマイシン(商品名:ルリッド)
RXM
・エリスロマイシン(商品名:エリスロシン)
EM
・ジョサマイシン(商品名:ジョサマイ)
JM
・レボフロキサシン水和物(商品名:クラビット)
LVFX
・メシル酸ガレノキサシン水和物(商品名:ジェニナック)
GRNX
・シタフロキサシン水和物(商品名:グレースビット)
STFX
・オフロキサシン(商品名:タリビッド)
OFLX
・ノルフロキサシン(商品名:バクシダール)
NFLX
・シプロフロキサシン(商品名:シプロキサン)
CPFX
・トスフロキサシントシル酸塩水和物(商品名:オゼックス)
TFLX
・プルリフロキサシン(商品名:スオード)
PUFX
・モキシフロキサシン塩酸塩(商品名:アベロックス)
MFLX
・ラスクフロキサシン塩酸塩(商品名:ラスビック)
LSFX
・ホスホマイシン(商品名:ホスミシン)
FOM
・テビペネムピボキシル(商品名:オラペネム)
TBPM-PI
・ファロペネムナトリウム水和物(商品名:ファロム)
FRPM
・テトラサイクリン塩酸塩(商品名:アクロマイシン)
TC
・デメチルクロルテトラサイクリン塩酸塩(商品名:レダマイシン)
DMCTC
・ドキシサイクリン塩酸塩(商品名:ビブラマイシン)
DOXY
・ミノサイクリン塩酸塩(商品名:ミノマイシン)
MINO
このような略語(略号)を使うことで薬歴を書くスピードが確実に早くなりますのでオススメです。
僕が薬歴記載で略語をよく使う下記の抗菌薬は覚えておくと便利です。
ただし、複数薬剤師がいる薬局の場合は、事前に薬局内で情報共有しておくとよいでしょう。
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