2013年5月に協和発酵キリン株式会社から新しい作用機序のパーキンソン病治療薬が薬価収載されました。
2014年6月に長期処方が解禁になったため、これから処方されるケースも増えてくるかと思いますので、簡単に作用機序を説明していきたいと思います。
正常な方では、大脳基底核回路のGABA神経系に対して抑制性のあるドパミンと興奮性のあるアデノシンにとって神経細胞はバランスがとられています。
しかし、パーキンソン病になり、脳内の黒質、線条体という部位のドパミン含量が低下すると、ドパミンとアデノシンのバランスが崩れてしまいます。
このように、パーキンソン病によってドパミンが減少した事により相対的にアデノシンが優位となります。
その結果、GABA神経の過剰興奮がおこり「無動、振戦」などの運動機能の低下を引き起こされると考えられています。
では、この状態でノウリアストを投与したらどのようになるのか見ていきましょう。
相対的にアデノシンが優位な状態で、アデノシンA2A受容体拮抗薬であるノウリアストを投与する事でアデノシンの働きを抑え、ドパミンとアデノシンのバランスを取り戻し、結果的に運動機能が改善されるのです。
ちなみに、アデノシンA2A受容体拮抗薬はファーストインクラスで薬価が高いため、処方が少ないようであれば小包装(30錠)での発注がオススメです!!
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