「市販のビタミン剤と併用しても大丈夫ですか?」
薬局薬剤師がよく受ける質問の一つに市販のビタミン剤と医療用の薬との飲み合わせがあるかと思います。
市販のビタミン剤であれば安心というイメージはあるかと思いますが、医薬品と併用に注意をしないといけないビタミン剤や、禁忌のビタミン剤もありますので見落とさないように注意しなければいけません。
医薬品との飲み合わせで注意が必要なビタミン剤をまとめてみました。
・ワルファリンカリウム(ワーファリン)
ワルファリンの抗血液凝固作用を増大させ、出血傾向になる可能性あり。
・エトレチナート(チガソン)角化症治療薬
ビタミンA過剰症になる可能性があるため禁忌。
・トレチノイン(ベサノイド)抗悪性腫瘍薬
ビタミンA過剰症になる可能性があるため禁忌。
・ワルファリンカリウム(ワーファリン)
ワルファリンの効果が減弱する。
・ジゴキシン(ジゴキシン)メチルジゴキシン(ラニラピッド)
ビタミンDの摂取により、血中のカルシウム濃度が上昇し、心筋細胞内カルシウムの濃度が上昇すると、ジギタリス中毒の症状である不整脈が悪化しやすくなる。
・アルファカルシドール(ワンアルファ、アルファロール)カルシトリオール(ロカルトロール)エルデカルシトール(エディロール)活性型ビタミンD3製剤
カルシウムの吸収が増え、高カルシウム血症が現れる可能性があり。
・エストロゲン製剤
ビタミンCにより代謝が阻害されエストロゲンの血中濃度が上昇する。
・アセタゾラミド(ダイアモックス)
腎・尿路結石。大量のビタミンC投与で、その代謝物であるシュウ酸の尿中排泄が増加し、カルシウム析出を助長して腎・尿路結石が発生しやすくなると考えられる。
・フェニトイン製剤(アレビアチン、ヒダントール)
フェニトインの代謝が亢進し、フェニトインの血中濃度が低下する。
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