【目薬1本は何滴分?】この目薬は何日分使えるの??

この記事を書いた人

伊川勇樹(いかわゆうき)

株式会社ティーダ薬局 代表取締役・管理薬剤師
薬剤師専門サイト「ファーマシスタ」管理者

こんにちは。

薬剤師専門サイト「ファーマシスタ」編集長の伊川です。

目薬を処方された患者さまからよくある質問

「目薬は何日分くらい使えるの?」

について解説していきたいと思います。

目薬は何日分あるの??1滴あたり30~50μl

目薬の1滴量は、差す角度にもよりますが、1滴あたりだいたい30~50μℓと言われています。

1滴50μℓとした場合、5mlの容器で100滴使える計算になります。

僕は点眼回数を少なく見積もって、5mlの目薬で100滴くらい使えると指導しています。
(2.5mlの場合だと半分の50滴分くらいになります)

1日2回両目に差す場合だと、1日4滴使用しますので25日分になります。

目の中にためられる目薬の量は?

目の中にためられる量には限りがあり、結膜嚢の容積≒30μlと言われています。つまり1滴で充分な量、むしろ少し溢れるくらいの量が点眼されることになります。

処方間隔の短い患者さんは、1回に何滴も差している可能性がありますので「1回1滴で充分であること」を説明してみてはいかがでしょうか。

5mlの目薬で100滴分

「5mlの目薬で100滴分くらい」
「1日2回両目だと25日分くらい」
「1回は1滴で充分」

ということが分かっていても点眼ミスが実際の現場ではよくあることだと思います。
僕でもいまだに目薬は上手く差せませんから、高齢者の方なら尚更でしょう。

処方間隔が短い場合は、1回1滴で充分だと説明したうえで、

「上手く差せてますか?」
「差すの難しくないですか?」
「目薬差すのは難しいですよね。」

など一言声をかけてあげましょう。

また残薬や点眼回数、点眼ミスなども考慮して、次回受診までの薬が足りるかどうか、頭の中で計算することも薬剤師として必要な役目だと考えています。

この記事を書いた人

伊川勇樹(いかわゆうき)

株式会社ティーダ薬局 代表取締役・管理薬剤師
薬剤師専門サイト「ファーマシスタ」管理者

2006年 京都薬科大学 薬学部卒。

調剤併設ドラッグストアのスギ薬局に新卒で入社。
調剤部門エリアマネージャーを経験後、名古屋商科大学院経営管理学修士課程にて2年間経営学を学び、経営管理学修士号(MBA)を取得。
2013年4月、シナジーファルマ株式会社を設立。
2013年8月、薬剤師専門サイト「ファーマシスタ」をリリース。

薬剤師専門サイト「ファーマシスタ」は臨床で役立つ学術情報や求人広告を発信し月間24万PV(2023年6月時点)のアクセスが集まるメディアとして運営中。

2021年より福岡県北九州市にてティーダ薬局を運営(管理薬剤師)。

1983年11月 岡山県倉敷市で生まれ、水の都である愛媛県西条市で育つ。
大学より京都・大阪で14年間、沖縄Iターン特集立ち上げのため沖縄県で4年間暮らし、現在は福岡県民。
二児の父親。

当面の目標は、
「息子達の成長スピードに負けないこと」

座右の銘は、
「まくとぅそうけい なんくるないさ」
=「誠実に心をこめて精進していれば、なんとかなる!!」

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