ヒアレイン点眼液0.1%と0.3%は防腐剤にベンザルコニウム塩化物が含まれています。
そのため添付文書には、
ソフトコンタクトレンズを装用したまま使用しないよう指導すること。
と注意書きがあります。
しかし2018年10月出荷分(予定)より防腐剤がクロルヘキシジングルコン酸塩液に変更となるため、「ソフトコンタクトレンズを装用したまま使用しないよう指導すること」という注意書きが添付文書から削除となります。
ヒアレイン点眼液0.1%、0.3%の変更前・変更後の添加物一覧です。
変更前 | 変更後 |
イプシロン-アミノカプロン酸 エデト酸ナトリウム水和物 プロピレングリコール 塩化ナトリウム ベンザルコニウム塩化物 pH調節剤 |
イプシロン-アミノカプロン酸 エデト酸ナトリウム水和物 プロピレングリコール 塩化ナトリウム クロルヘキシジングルコン酸塩液 pH調節剤 |
ベンザルコニウム塩化物のみが変更となります。
またベンザルコニウム塩化物が入っていないヒアレインミニ点眼液については変化はないようです。
ベンザルコニウム塩化物はソフトコンタクトレンズに吸着し、高い濃度で角膜と触れることによって、角膜の細胞のタンパク質を変性させ、角膜上皮障害を引き起こす可能性があります。
そのためベンザルコニウム塩化物を防腐剤として含有する多くの点眼薬の添付文書には
「ソフトコンタクトレンズを外して点眼すること」
といった記載があります。
ヒアレイン点眼液は、ベンザルコニウム塩化物をクロルヘキシジングルコン酸塩液に変更するため、添付文書も改訂となり、「ソフトコンタクトレンズを装用したまま使用しないよう指導すること」の注意書きを削除することができるのです。
2018年10月頃から変更品が流通するようですが、当面はベンザルコニウム塩化物が含まれた旧品も出回っていますので、薬剤師も服薬指導の際は注意する必要がありそうです。
医師の指示で、ヒアルロン酸点眼液0.1%は防腐剤フリータイプでお願いします。
という指示があった場合、日本点眼研究所から販売されているヒアルロン酸ナトリウムPF点眼液「日点」になります。
PFとはPreservative Free(防腐剤無添加)の略です。
通常点眼液は開封後の二次汚染を防ぐために防腐剤が含まれていますが、特殊な点眼容器を使用することで、防腐剤フリーが可能となっています。
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