緑内障治療薬のキサラタン点眼液(成分名:ラタノプロスト)を処方される患者さんから、
年末年始は旅行にいくのだけど、キサラタンは持って行っていいのかしら?
という質問を受けることが多くあるかと思います。
旅行の際、わざわざ保冷バッグを持っていくのは大変ですよね??
キサラタンを旅行に持っていく際の対応について、考えてみたいと思います。
キサラタンの保管方法は
2~8℃=冷蔵庫保管
というイメージが強いと思います。
ファイザーのDIに確認を取った所、
開封後遮光した状態で、
30℃で4週間経過後、主成分の含有率低下は認められず。
35℃で4週間経過後(湿度75%)で主成分の5%減少。
40℃で4週間経過後(湿度75%)で主成分の9%減少。
という実験データがあるとの事でした。
すなわち、開封後4週間で使い切ると想定した場合、
30℃以下=室温で保存していれば問題はないのです。
もちろん高温になると成分の変化がみられますので、コタツやストーブなどの暖房機器の傍には置かないように注意が必要になります。
「私は旅行に行けるのかしら??」
と患者さんから不安そうに質問を受けた場合、このように不安を取り除いてあげましょう。
旅行への持参は問題ありません。
開封後は30℃以下での室温保管の場合、4週間以内に使い切れば品質に問題ないというデータがあります。
ただし遮光をし、ストーブやコタツなどの傍には置かないように注意してくださいね。
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