緑内障治療薬の目薬は作用機序から大きく下記の3つに分類されます。
作用機序 | 薬剤 |
---|---|
房水産生抑制 |
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房水流出促進 主経路(繊維柱帯シュレム菅経由) |
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房水流出促進 副経路(ぶどう膜強膜流経由) |
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緑内障治療薬の中でも全身の副作用が少なく、処方頻度の高いのがプロスタグランジン関連薬(PG関連薬)です。
PG関連薬について作用機序の違い、服薬指導の注意点についてまとめました。
一般名 | 商品名 | 1日回数 |
---|---|---|
イソプロピルウノプロストン | レスキュラ点眼液0.12% | 2回 |
ラタノプロスト | キサラタン点眼液0.005% | 1回 |
トラボプロスト | トラバタンズ点眼液0.004% | 1回 |
タフルプロスト | タプロス点眼液0.0015% タプロスミニ点眼液0.0015% |
1回 |
ビマトプロスト | ルミガン点眼液0.03% | 1回 |
PG関連薬は副経路であるぶどう膜強膜流路から房水の排泄を促すことで眼圧を下げる作用があります。
PG関連薬でも細かく分けると「プロスタグランジンF2α誘導体」と「プロスタマイドF2α誘導体」に分類され、作用するポイントに違いがあります。
誘導体 | 一般名 (商品名) |
作用する受容体 |
---|---|---|
プロスタグランジンF2α誘導体 | イソプロピルウノプロストン (レスキュラ) ラタノプロスト (キサラタン) トラボプロスト (トラバタンズ) |
FP受容体 |
プロスタマイドF2α誘導体 | ビマトプロスト (ルミガン) |
PM受容体 |
プロスタグランジンF2α誘導体、エステラーゼによって代謝されFP受容体に作用することでぶどう膜強膜流路の抵抗を減らし、房水排泄を促します。
プロスタマイドF2α誘導体であるビマトプロストはそのままPM受容体に作用することでぶどう膜強膜流路の抵抗を減らし、房水排泄を促します。
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