こんにちは。
メディカルライターのサエです。
慢性腎臓病(CKD)患者に対する貧血と高尿酸血症の治療薬についてお話したいと思います。
CKDでは、エリスロポエチンの生成が低下するので腎性貧血になります。
腎性貧血は腎障害を進行させ、また貧血は心不全の増悪因子であるので、貧血の治療は重要です。
腎性貧血の治療には赤血球造血刺激因子製剤(Erythropoiesis Stimulating Agent : ESA)が用いられ、静脈内投与または皮下投与します。
主なESAは遺伝子組換えヒトエリスロポエチンと持続型ESAです。
維持用量の場合、既存のESAは週2~3回の投与ですが、持続型ESAは4週に1回の投与で安定した効果が得られ患者さんへの身体的な負担も減ります。
CKD患者へのESAを投与する際、投与開始ではヘモグロビン(Hb)濃度10g/dL以下の患者を対象とし、治療目標Hb値は10~12g/dLです1)。
13g/dLとなるよう設定すると、心血管イベントが増加すると言われています2)。
ただ、「エビデンスに基づくCKD診療ガイドライン2018」によると保存期CKD患者のESA治療におけるHb目標値は11g/dL以上13g/dL未満となっています。(腎保護効果が発揮されたというデータがあるため)
また、重篤な心血管疾患(CVD)の既往・合併がある患者さんなどでは、Hb値が12g/dLを超える場合はESAの減量、休薬を考慮します。
>続き CKDの高尿酸血症治療薬とCKD患者への投与の注意点
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