フェロミア(クエン酸第一鉄)でなぜ歯の着色が起こるの?対処法は??

この記事を書いた人

伊川勇樹(いかわゆうき)

株式会社ティーダ薬局 代表取締役・管理薬剤師
薬剤師専門サイト「ファーマシスタ」管理者

クエン酸第一鉄(商品名:フェロミア)を服用すると歯が黒色や茶褐色に変色する可能性があることは有名な話ですが、 この症状はフェロミアに限らず、すべての鉄剤で歯に着色する可能性があります。

鉄剤で歯が着色する理由や予防法、対処方法についてまとめました。

フェロミア(クエン酸第一鉄ナトリウム)で歯が着色する理由・メカニズム

ではなぜ鉄剤を摂取すると歯の着色が生じるのでしょうか??

唾液の糖蛋白由来で歯の表面に形成されている被膜とプラークに鉄イオンとタンニン酸等が結合した結果黒色や茶褐色などの着色がおこると言われています。

歯が着色しやすいのはどんなケース??

  • フェロミアを口の中に長時間含んだ場合
  • フェロミアを服用した際に、一部が口の中に残った場合
  • 毎日のブラッシングが不十分な場合
  • 粉砕をした場合などは特に口の中に残り着色が起こりやすい

歯の着色を予防する方法

  • フェロミアは水または白湯ですみやかに服用する
  • お茶などタンニンを含有する茶類は避ける
  • 常に服用している場合は毎日歯磨きする

歯が着色した時の対処方法

  • 軽度であればブラッシングで十分。歯磨き粉で除去できない場合は重曹を使用
  • 上記で除去できない場合は歯科医院で機械的に除去する

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伊川勇樹(いかわゆうき)

株式会社ティーダ薬局 代表取締役・管理薬剤師
薬剤師専門サイト「ファーマシスタ」管理者

2006年 京都薬科大学 薬学部卒。

調剤併設ドラッグストアのスギ薬局に新卒で入社。
調剤部門エリアマネージャーを経験後、名古屋商科大学院経営管理学修士課程にて2年間経営学を学び、経営管理学修士号(MBA)を取得。
2013年4月、シナジーファルマ株式会社を設立。
2013年8月、薬剤師専門サイト「ファーマシスタ」をリリース。

薬剤師専門サイト「ファーマシスタ」は臨床で役立つ学術情報や求人広告を発信し月間24万PV(2023年6月時点)のアクセスが集まるメディアとして運営中。

2021年より福岡県北九州市にてティーダ薬局を運営(管理薬剤師)。

1983年11月 岡山県倉敷市で生まれ、水の都である愛媛県西条市で育つ。
大学より京都・大阪で14年間、沖縄Iターン特集立ち上げのため沖縄県で4年間暮らし、現在は福岡県民。
二児の父親。

当面の目標は、
「息子達の成長スピードに負けないこと」

座右の銘は、
「まくとぅそうけい なんくるないさ」
=「誠実に心をこめて精進していれば、なんとかなる!!」

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