2017年7月現在、カンデサルタン錠は34社のメーカーの後発品が薬価収載されています。
後発品を選ぶ際に価格以外でどのような視点を重視すればよいのでしょうか?
カンデサルタン錠8mgの代表的なメーカーについて特徴を比べてみたいとおもいます。
ブロプレスの代表的なジェネリック医薬品について、
特徴や違いを表にまとめました。
カンデサルタンの代表的な後発医薬品一覧
2017年7月時点
先発医薬品と全く同じというイメージがあるAG(オーソライズドジェネリック)ですが、AGである「あすか」はブロプレスと比べPTPが改良されています。
ピッチコントロール※によりPTPを切り離した際にもカンデサルタン錠8㎎であることを判別可能になっています。
またバーコードの表示が5箇所になっているため、バーコードを利用した調剤監査システムを導入している場合に有用な工夫が施されています。
※ピッチコントロールとは?
PTPの裏の文字や絵が全て同一になるよう調整すること。
一包化の監査には印字製剤が便利です。
多くの後発メーカーが印字に対応しています。
分割することが多い場合は、「トーワ」の製剤が割線を隔てて対象に「カンデ8」の印字があり分割後も一目で判別可能になっています。
今回、抜粋したメーカーの中では「トーワ」・「サワイ」・「ニプロ」がホームページで簡易懸濁のデータを公開しています。
ホームページで公開していない場合であっても問い合わせにより簡易懸濁データの提供が可能なメーカーもあります。
28日処方が多い場合は日医工のパッケージ調剤が便利です。
28錠ごとにピロー包装が施されているため、調剤・監査の負担軽減が期待できます。
OD錠は先発・AGにない製剤工夫となっています。
5社が発売しており、今回抜粋したメーカーでも4社が販売しています。
以下、カンデサルタンOD錠8mgの比較になります。
(他、小林化工があり)
カンデサルタンOD錠(口腔崩壊錠)比較
2017年7月時点
普通錠と同様、「トーワ」は割線を隔てて対称な印字があり、簡易懸濁データは「トーワ」・「サワイ」の2社がホームページで公開しています。
使用期限が3年ではなく2年になっているものがあるため注意が必要です。
「明治」に関してはOD錠でありながら、普通錠と錠剤サイズが同じことが大きな特徴といえます。
このように後発医薬品には様々な工夫が施されているものがあります。
安定供給は大原則ではありますが、患者様の利便性・調剤現場の負荷軽減といった視点で後発医薬品を選定していくことが重要です。
引用元
ブロプレス錠IF・製品情報ページ
カンデサルタン錠「あすか」IF・製品情報ページ
カンデサルタン錠・OD錠「トーワ」IF・製品情報ページ
カンデサルタン錠・OD錠「サワイ」IF・製品情報ページ
カンデサルタン錠・OD錠「EE」IF・製品情報ページ
カンデサルタン錠「日医工」IF・製品情報ページ
カンデサルタン錠「ニプロ」IF・製品情報ページ
カンデサルタン錠・OD錠「明治」IF・製品情報ページ
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