ピロリ菌除菌パック製剤一覧・違いのまとめ

ヘリコバクターピロリ除菌療法といえば、

PPI（or PCAB）＋アモキシシリン＋クラリスロマイシンか、

二次除菌の場合は、PPI(or PCAB)＋アモキシシリン＋メトロニダゾールのセットになりますが、最近はこれらの薬剤がパックされた製剤が主流となっています。

パック製剤は含有するPPIorPCABがタケプロン（ランソプラゾール）か、パリエット（ラベプラゾール）、またタケキャブ（ボノプラザン）なのか大きく2つの切り口で分けることができます。

ピロリ菌のパック製剤は似たような名称が多いため、頭の中を整理するために下記のようにまとめてみました。

ピロリ菌除菌・パック製剤一覧表

タケプロン（ランソプラゾール）含有のピロリ菌除菌パック製剤

ランサップ400・800（販売終了　経過措置2019年3月）

ランサップ400

成分
・タケプロンカプセル30mg  2cap
・アモリンカプセル250mg  6cap
・クラリス錠200mg 2T
分2で服用

ランサップ800

成分
・タケプロンカプセル30mg  2cap
・アモリンカプセル250mg  6cap
・クラリス錠200mg 4T
分2で服用

ランサップの400と800の違いはクラリスの1日量が400mgか800mgの違いになります。

ランピオン（販売終了　経過措置2019年3月）

成分
・タケプロンカプセル30mg  2cap
・アモリンカプセル250mg  6cap
・フラジール錠250mg 2T
分2で服用

ランサップとの違いはクラリスがフラジール（成分名：メトロニダゾール）になっている点です。
ランピオンは二次除菌に使用されます。

パリエット（ラベプラゾール）含有のピロリ菌除菌パック製剤

ラベキュア400・800

ラベキュア400

成分
・パリエット錠10mg  2T
・サワシリン錠250mg  6T
・クラリス錠200mg 2T
分2で服用

ラベキュア800

成分
・パリエット錠10mg  2T
・サワシリン錠250mg  6T
・クラリス錠200mg 4T
分2で服用

ラベキュア400と800の違いはクラリスの1日量が400mgか800mgの違いになります。
（ランサップと同様）

ラベファイン

成分
・パリエット錠10mg  2T
・サワシリン錠250mg  6T
・フラジール錠250mg 2T
分2で服用

ラベキュアとの違いはクラリスがフラジール（成分名：メトロニダゾール）になっている点です。
ラベファインは二次除菌に使用されます。

タケキャブ（ボノプラザンフマル酸塩）含有のピロリ菌除菌パック製剤

ボノサップ400・800

ボノサップ400

成分
・タケキャブ20mg  2T
・アモリンカプセル250mg  6cap
・クラリス錠200mg 2T
分2で服用

ボノサップ800

成分
・タケキャブ20mg  2T
・アモリンカプセル250mg  6cap
・クラリス錠200mg 4T
分2で服用

ボノサップ400と800の違いはクラリスの1日量が400mgか800mgの違いになります。

ボノビオン

成分
・タケキャブ20mg  2T
・アモリンカプセル250mg  6cap
・フラジール錠250mg 2T
分2で服用

二次除菌として使用されます。

まとめ

このように含有するＰＰＩまたはＰＣＡＢが異なるだけで、一次除菌、二次除菌いずれも同じ組み合わせとなります。

また名前も一見ややこしいですが、ＰＰＩまたはＰＣＡＢの成分名が頭文字となっているので覚えやすいかと思います。

ランサップ、二次除菌のランピオンはタケプロン（ランソプラゾール）を含有するため、ランが名前につき、ラベキュア、二次除菌のラベファインはパリエット（ラベプラゾール）のラベ、ボノザップ、二次除菌のボノビオンはタケキャブ（ボノプラザンフマル酸塩）のボノがそれぞれ名前についています。

追記
ランソプラゾール配合の「ランサップ 400・800」「ランピオンパック」についてはボノプラザンフマル酸塩配合製剤に集中するために販売終了となります。（経過措置　2019年3月まで）